型式別料率クラスによる保険料水準

昨日「プリウスと自動車保険」(2019.7.6)でいくつかの車について型式別料率クラスを調べて書きましたが、これによってどのくらい保険料に差が出るのか、ピンとこないので概算で試算してみました。
 
自動車保険の保険料を決める要素は非常に多いのですが、ここでは型式別料率クラス以外はすべて同一条件とします。
仮に型式別料率クラスのすべてが 4 とした場合の保険料を 50,000円とします。
各担保種目の内訳は、損害保険料率算出機構の『自動車保険の概況 2018年度(2017年度統計)』第Ⅳ部 くるまに関する保険関連の統計 2 自動車保険統計「第13表 任意自動車保険 用途・車種別統計表 <2017年度>」の自家用乗用車 普通・小型 の支払保険金の割合と同じ割合で分解することします。
対人賠償  支払保険金:175,438,293千円  17.063%
対物賠償  支払保険金:330,954,196千円  32.188%
搭乗者傷害 支払保険金: 18,557,648千円   1.805%
人身傷害  支払保険金: 72,656,656千円   7.066%
車両    支払保険金:430,596,287千円  41.879%
 
あくまで同一条件による平均的な保険料は型式別料率クラスだけを考慮して比較するとこうなるよというレベルの試算ですが、昨日のブログで挙げた車(型式)の保険料は以下のようになりました。
プリウス
(ZVW30)  対人 5 対物 5 搭傷 5 車両 5 → 60,000円
(ZVW50)  対人 4 対物 5 搭傷 4 車両 5 → 57,407円
(ZVW51)  対人 6 対物 3 搭傷 4 車両 4 → 51,071円
ノート
(E14)  対人 4 対物 4 搭傷 4 車両 3 → 46,510円
セレナ
(GC27)  対人 4 対物 3 搭傷 4 車両 4 → 47,318円
アクア
(NHP10)  対人 5 対物 5 搭傷 5 車両 4 → 55,812円
シエンタ
(NSP170G) 対人 2 対物 3 搭傷 4 車両 4 → 44,711円
ヴォクシー
(ZWR80G)  対人 4 対物 4 搭傷 4 車両 5 → 54,188円
フィット
(GK3)  対人 4 対物 4 搭傷 4 車両 3 → 46,510円
S2000
(AP1)  対人 5 対物 4 搭傷 6 車両 7 → 68,902円
シルビア
(S14)  対人 6 対物 6 搭傷 5 車両 8 → 84,203円
スカイラインGT-R
(BNR34)  対人 3 対物 1 搭傷 4 車両 8 → 64,278円
ランサーエボリューション
(CT9A)  対人 7 対物 5 搭傷 4 車両 7 → 74,673円
 
保険料のうち、対物と車両の占める構成割合が比較的大きいので、対物賠償料率クラスと車両料率クラスが大きいと保険料が高くなっています。