あいおい損保の火災保険改定(其の壱)

あいおい損保が同社の一般大衆分野向け主力火災保険である「家庭総合保険」を10月1日始期契約から改定するそうです。
「住まいと家財の火災保険「家庭総合保険」の刷新について」
http://www.ioi-sonpo.co.jp/corporate/news/pdf/2008/20080911.pdf
あいおい損害保険株式会社 ニュースリリース 2008.9.11)
 
ニュースリリースで強調されているのは、約款や募集ツールを分かり易いものにしたということだけです。その内容は、6/30のブログの「保険約款の方向性」のリンク先にあるガイドラインに記載の内容とほぼ一致します。
 
あと、注釈でこそっと書かれている以下の内容もポイントです。

(※)販売実績の少ない特約や火災保険の補償と関係が薄い特約の整理・統合を行った結果、特約数を158 から65 へと大幅に削減いたしました。

もともとの特約数が多いとはいえ、これはかなりの数の削減です。整理・統合と書かれていますが、廃止した特約もかなりあると思われます。
 
ニュースリリースにまったく書かれていませんが、以下に2点についてはどうなのか気になります。

  • 保険料取り過ぎ問題への対応
  • 付随的保険金不払い問題への対応

保険料取り過ぎ問題というのは火災保険が発端の話なので、この商品改定でも影響があっていいはずです。具体的には、確認が困難な割引を止めるとか、適用漏れを起こしやすい割引を止めるとかということです。そういうことが一切触れられていません。そこは保険商品としては従来どおりとなっていて、募集する人が気をつけろ!ということでしょうか?
付随的保険金不払い問題は自動車保険が発端の話ですが、おまけ的な保険金は火災保険でもあるはずです。そこについても、廃止とか見直しとかということは書かれていません。これも募集する人と損害調査部門が気をつけろ!ということでしょうか?
 
あと、高くなるとか安くなるとかといった保険料水準の話がまったく出ていません。補償内容の改定も書かれていないので、その辺はもうちょっと情報が出てきてから、見ようと思います。
また、サイトの「家庭総合保険」はまだ現在のものが載っています。改定後のものに差し替えるのは10月1日になってからとのことなので、またその時にどんな内容か見ることにします。