火災保険

ソニー損保の火災保険改定(2022年10月)

ここ数か月で火災保険のCMは、ソニー損害保険株式会社のものしか目にしていません。 2,3年前は西日本豪雨や台風の自然災害で火災保険は巨額の支払をしており、業界として収支が悪化して、保険料を立て続けに値上げするハメになったのに、ソニー損保は火…

チューリッヒの火災保険と改定(2022年10月)

今更の話題ですが、2022年3月からチューリッヒ保険会社が火災保険を販売開始しました。 どんな火災保険かと思って、約款を見てみたら、ほぼ標準約款の住宅総合保険でした。 正式名称を見てみたら、「【価額協定保険特約(建物新価・家財新価用)付き「住宅総…

東京海上日動の地震補償新商品

東京海上日動火災保険株式会社がちょっと変わった新商品のニュースリリースを出しました。 「【国内初】震度連動型地震諸費用保険(地震に備えるEQuick保険)の販売開始」 https://www.tokiomarine-nichido.co.jp/company/release/pdf/200309_01.pdf ニュース…

地震保険制度PT第1回より

東日本大震災で地震保険での保険金支払が大量に発生するとともに、地震保険制度の課題がクローズアップされました。それを受けて、2012年4月に地震保険制度に関するプロジェクトチーム(以下、地震保険制度PTと書きます)が発足し、既に検討が進められています…

三井住友海上の現行火災保険は異動不可?

2010年1月1日以降始期契約から三井住友海上火災保険株式会社は火災保険の改定にて、火災保険が新商品となります。この点に関しては、「三井住友海上のGKブランド統一」(2009.11.6)にてちょっと書いたとおり、リテール分野は「GK すまいの保険」になるそ…

AIUの火災保険の逆行

損害保険料率算出機構から一般向けにオープンになっていませんが、火災保険の純率の料率制度がしばらく前に改定されました。住宅物件と一般物件が先に行われ、工場物件と倉庫物件がその後に行われたのですが、その主旨はこれまでの料率区分を単純化して、主…

東京海上日動の火災保険大改定(其の弐)

2010年1月に東京海上日動火災保険株式会社の火災保険大改定を行います。その改定内容は大きく分けると3つの要素があると思います。 1つ目は損害保険料率算出機構が昨年に行った火災保険の参考純率の制度改定です。損保料率機構から正式にニュースリリース…

平成21年度政策評価書−地震保険

今年度は財務省の政策評価で地震保険が取り上げられ、その評価結果が10月14日に出ました。 「重要対象分野に関する評価書−地震保険−(総合評価書)」 http://www.mof.go.jp/jouhou/hyouka/honsyou/21nendo/hyoukasho/sougou-hyoukasho.htm (財務省 政策評価…

三井住友海上の地震保険改定の案内

三井住友海上火災保険株式会社がサイトにて地震保険の保険法改定に関する案内をしています。後述しますが、保険金請求書類を新たに案内しているのも、保険法対応によるものと考えられます。 ちなみに、地震保険は損害保険料率算出機構が料率区分の判定を変更…

損保ジャパンの火災保険大改定(其の弐)

火災保険は、多分ほとんどの損保会社が2010年1月始期で商品改定(保険法対応・火災保険参考純率改定・地震保険改定)をするのはほぼ確実だと思っていますが、ニュースリリースの口火を切ったのは株式会社損害保険ジャパンでした。 「<業界初>評価済保険を導…

東京海上日動の火災保険大改定(其の壱)

東京海上日動火災保険株式会社が、2010年1月に火災保険の付帯サービスを改定するというニュースリリースを出しています。 「2010年1月 個人向け火災保険の新サービス提供について」 http://www.tokiomarine-nichido.co.jp/j0201/pdf/0907032.pdf (東京海上…

火災保険とXXXXX省令準耐火

経済危機対策の一環として住宅税制・融資制度が拡充される旨の案内が国土交通省のサイトにありました。それに関連した内容が、住宅金融支援機構のサイトの以下にあります。 「「経済危機対策」における制度改正について」 http://www.jhf.go.jp/topics/h21/t…

政策評価財務省議事録−地震保険

財務省のサイトにおいて、4月24日に「第36回財務省の政策評価の在り方に関する懇談会 議事録」の公開がされました。 「第36回 財務省の政策評価の在り方に関する懇談会 [議事要旨]」 http://www.mof.go.jp/singikai/hyouka/gijiyosi/a210325.htm 「第36回財…

富士火災、ネット募集火災保険で建物引受か?

先ほど書いた「富士火災、ネット募集家財の火災保険の成功」で、富士火災海上保険株式会社の行ったことを随分評価しました。単に家財のネットでの引受というだけのことなら、既にアメリカンホーム保険会社の家財安心プラン(通信販売用総合住宅保険・地震保険…

富士火災、ネット募集家財の火災保険の成功

富士火災海上保険株式会社が昨年6月に立ち上げた賃貸入居者向け家財保険のインターネット契約システムでの引受が、1年にも満たない期間で、件数で7.6万件、保険料収入にして13億円にもなったとのことです。 「賃貸入居者向け家財保険の契約システム『らく…

ミサイルと火災保険

時事ネタ(北朝鮮のミサイル問題)に関連してYahoo!知恵袋の保険のカテゴリにこんな質問がありました。 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1424589694 仮の話です。 北朝鮮のミサイルで、家が破壊された場合って、火災保険は適用され…

地震保険イ構造の記述

地震保険の改定について、損害保険料率算出機構が公開した資料を見ていて気づいたことがあるので書こうと思います。 今回の改定では、構造区分の判定基準の見直しがなされました。それによって、イ/ロ構造の判定基準が変更されています。それによって、「地…

地震保険改定の一部変更

11月28日に行った地震保険改定の届け出内容を損害保険料率算出機構は、本日一部変更しました。 「地震保険基準料率の変更に関する届出(平成20年11月28日付)について、内容を一部見直しました」 http://www.nliro.or.jp/news/2008/090325.html (損害保険料…

地震保険改定への異議申立とやりとり

11月28日に地震保険改定の届け出を損害保険料率算出機構が行い、それに対して全国建設労働組合総連合と旭化成建材株式会社が異義申立をしたことが2月12日に公表されました。 その時のことは、2/12に「地震保険改定に異議申立」でちょっと触れましたが、この…

日立キャピタル損保の長期火災契約内容確認

去年の8/22に「東京海上日動の長期契約の住所調査」にて、保険法の観点から長期契約に関して保険価額と通知事項の確認を定期的に実施するのではないかということを書きました。 それと関連する内容と思われる案内が日立キャピタル損害保険株式会社から出され…

物価変動と火災保険金額の調整

最近の火災保険は長期のものでも、再調達価額で価額協定して付保するケースが多いようです。その場合、将来物価の変動があって今よりも安い/高いコストで再建できたらどうなるのだろうと思う人がいてもおかしくありません。 正にYahoo!知恵袋の保険のカテゴ…

火災保険の各種平均(2007年度)

損害保険料率算出機構の2007年度火災保険統計から、いろんな切り口での平均を出してみました。 「火災保険統計【平成19年度】」 http://www.nliro.or.jp/disclosure/toukei/toukei_h19_01.pdf 目的別保険料です。『第6表 火災保険 住宅物件・一般物件 目的…

2007年度の地震統計

損害保険料率算出機構の火災保険統計によると火災保険の住宅物件の新契約が2007年度に大幅に増えていることを、「2007年度の火災保険統計 」で取り上げました。 住宅物件の火災保険が増えているなら、地震保険も増えているはず…それにしては、地震保険統計が…

2007年度の火災保険統計

損害保険料率算出機構のサイトにて、昨年度(2007年度)の火災保険の統計が公表されました。2006年度のものと比較しながら、ざっくりと眺めてみました。 「火災保険統計【平成19年度】」 http://www.nliro.or.jp/disclosure/toukei/toukei_h19_01.pdf (損害保…

地震保険改定に異議申立

損害保険料率算出機構より11月28日に地震保険改定の届け出がなされたのですが、それに対して全国建設労働組合総連合と旭化成建材株式会社が異義申立をしたとのことです。 「地震保険の基準料率に対する異議申出に係る意見聴取の開催について」 http://www.fs…

火災保険と借家賠

Yahoo!知恵袋の保険のカテゴリに以下の質問があり、ちょっと考えてしまいました。 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1122991046 戸建てを新築し、火災保険35年分一括で入ろうか迷っています。しかし転勤等で賃貸に出す可能性があ…

オール電化割引と火災リスク(其の弐)

以前にブログ「オール電化割引と火災リスク」で、オール電化割引は火災リスク軽減の根拠がないのではないか?ということをちらっと書きました。そのときは、たったの1つの製品(電気コンロ)を元ネタにしたのですが、今般総務省消防庁から以下の資料が発表さ…

昨今の火災保険の引受について

OKWave の損害保険のカテゴリを見ていて、ちょっと気になった Q&A がありました。 「手頃な火災保険を教えてください」 http://okwave.jp/qa4620717.html (OKWaveコミュニティー > マネー > 保険 > 損害保険 2009.1.11) 質問内容は、「一般物件(マンション…

損保ジャパン「個人用新価保険特約」中途付帯

2008年10月6日のブログ「損保ジャパンの火災保険改定」の中で、株式会社損害保険ジャパンが火災保険改定に先駆けて、既存契約に関しても個人用新価保険特約を新設して、それを中途付帯した契約については保険金支払基準を一律再調達価額ベースにするというこ…

地震保険の改定

やっと地震保険が改定されました。 というのも、今までは、 A,B構造,特,1,2級⇒イ構造 C,D構造,3,4級⇒ロ構造 だったのが、先般の火災保険の改定で、火災保険の耐火,準耐火ならイ構造、非耐火ならロ構造という単純な関係でなくなってしまいました。従って、…