地震保険の改定

やっと地震保険が改定されました。
というのも、今までは、
 A,B構造,特,1,2級⇒イ構造
 C,D構造,3,4級⇒ロ構造
だったのが、先般の火災保険の改定で、火災保険の耐火,準耐火ならイ構造、非耐火ならロ構造という単純な関係でなくなってしまいました。従って、早急に地震保険も同じ改定をしなければならなかったからです。これが改定の順序が逆なら、火災保険は独自商品を売ることで影響を回避できますが、地震保険はそれが許されません。
 
という訳で、今回の改定の目玉は、イ,ロ構造の判定が火災保険(住宅物件,一般物件)と同じ判定基準になったことです。そして、火災保険と同じで、一部で料率が急激に上がるので、そこは激変緩和措置が適用されています。
と、書いて気づきましたが、火災保険(住宅物件,一般物件)の構造級別の判定基準は正式に公開されていないようです。もうとっくに公開してもいいはずなのですが。
 
地震保険における建物構造の判定基準を見直しました」
http://www.nliro.or.jp/news/2008/081128.html
(損害保険料率算出機構 ニュースリリース 2008.11.28)
 
地震保険基準料率表を見て、あれ?と思いました。イ,ロ構造の判定は見なくても分かっていたので置いといて、割引について変わっていないからです。
例の損保業界の「保険料取り過ぎ問題」で、地震保険の割引についても問題意識が持たれたはずです。損保料率機構は、火災保険についてその問題を解消すべく参考純率レベルで割引の廃止・縮小を先般の改定で盛り込みました。地震保険についても、割引の見直しをするのかと思ったら、あまりにも変化がなくてちょっと驚きました。
 
さて、これで火災保険,地震保険の改定が出揃いました。後は、保険法の対応ができた頃に各損保の火災系商品の改定ラッシュが来るはずです。