ペット保険の保険期間についての疑問

日本経済新聞(2023年11月26日)の記事「ミニ保険、多彩なリスク対応 ペット・旅行キャンセル…」に、ペット保険に関して、以下の記載がありました。 留意したいのは、契約は1年更新となり、ペットの年齢とともに保険料も上がっていく点だ。 あまり深く考えたこ…

COVID-19専用保険の失敗と対策

新型コロナウィルス感染症(COVID-19)による入院を支払要件とした医療保険は、COVID-19の初期の感染拡大に伴って株式会社 justInCaseによりコロナ助け合い保険が、第一スマート少額短期保険株式会社によりコロナminiサポ保険(特定感染症保険)が商品開発されま…

ソニー損保の火災保険改定(2022年10月)

ここ数か月で火災保険のCMは、ソニー損害保険株式会社のものしか目にしていません。 2,3年前は西日本豪雨や台風の自然災害で火災保険は巨額の支払をしており、業界として収支が悪化して、保険料を立て続けに値上げするハメになったのに、ソニー損保は火…

チューリッヒの火災保険と改定(2022年10月)

今更の話題ですが、2022年3月からチューリッヒ保険会社が火災保険を販売開始しました。 どんな火災保険かと思って、約款を見てみたら、ほぼ標準約款の住宅総合保険でした。 正式名称を見てみたら、「【価額協定保険特約(建物新価・家財新価用)付き「住宅総…

東京海上日動がAmazonで保険を…

東京海上日動火災保険株式会社がAmazonで保険を販売するという日本経済新聞の記事がありました。 22日からということなので、まだAmazonのサイトにも何も出ていないし、東京海上日動のサイトを見てもこれといった情報が見当たりませんが、非常に興味深いので…

先進医療の動向と先進医療特約

先進医療で非常に実施件数の多かった「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」が先進医療から外れました。 ちなみに、先進医療のうち「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」がどの程度を占めていたのかというと、5年分を調べたら下表のとおりでした。 …

先進医療特約の重複

先進医療を保障/補償する保険は、いわゆる第三分野の保険です。 単独での保険となっていることはほぼなくて、オプションとして特約になっていることが多いです。 保険法では、第三分野の保険は、傷害疾病定額保険(第4章)または損害保険(第2章)のいずれかに…

チューリッヒの在宅勤務

COVID-19(新型コロナウィルス感染症)により全国的かつ急速な蔓延による国民生活および国民経済に甚大な影響を及ぼすおそれがある事態が発生したと判断されて緊急事態宣言が2020年4月7日に発出され、緊急事態措置の対象地域である東京都などの7都道府県では…

東京海上日動の地震補償新商品

東京海上日動火災保険株式会社がちょっと変わった新商品のニュースリリースを出しました。 「【国内初】震度連動型地震諸費用保険(地震に備えるEQuick保険)の販売開始」 https://www.tokiomarine-nichido.co.jp/company/release/pdf/200309_01.pdf ニュース…

日本郵政グループに対する業務停止命令の不可解さ

金融庁が株式会社かんぽ生命保険と日本郵便株式会社に対して、2019年12月27日に業務停止命令を出しました。 「日本郵政グループに対する行政処分について」 https://www.fsa.go.jp/news/r1/yuusei/20191227.html 業務停止命令の内容は↓のとおりです。かんぽ…

民法改正とイーデザイン損保で検証した自動車保険料の変更

以前に民法改正に関してこのブログで書いたことがありますが、最新情報が法務省の以下のWebサイトに掲載されています。 「民法の一部を改正する法律(債権法改正)について」 http://www.moj.go.jp/MINJI/minji06_001070000.html 今回の民法改正で法定利率が…

型式別料率クラスによる保険料水準

昨日「プリウスと自動車保険」(2019.7.6)でいくつかの車について型式別料率クラスを調べて書きましたが、これによってどのくらい保険料に差が出るのか、ピンとこないので概算で試算してみました。 自動車保険の保険料を決める要素は非常に多いのですが、ここ…

プリウスと自動車保険

私の妻が井戸端会議で「お年寄りがプリウスで事故をよく起こしているから、プリウスの自動車保険は高くなっている。」という話を聞いてきました。どうも、きちんとした根拠も裏付けもない話らしくて、本当かな?と思っているようでした。保険関係者でなくて…

保険業法改正案−重要事項の限定

国会提出法案(第186回国会)「保険業法等の一部を改正する法律案」のことで「保険業法改正案−募集規制(2014.5.3)」に書きましたが、重要事項説明について第294条だけではなく第300条も変更されています。 これも金融審議会の保険商品・サービスの提供等の在り…

保険業法改正案−募集規制

国会提出法案(第186回国会)に「保険業法等の一部を改正する法律案」がありました。 その改正内容の中に「保険募集及び保険販売に関する規制の導入」がありました。これは金融審議会の保険商品・サービスの提供等の在り方に関するワーキング・グループにて議…

保険業法改正案−募集人規制

「保険業法等の一部を改正する法律案」が第186回国会に提出されました。 その中に「保険募集人等への体制整備義務等の導入」があります。 概要は次のとおりです。 5.保険募集人等への体制整備義務等の導入 (1)保険募集人等は、重要事項説明、顧客情報の…

自動車関連情報の利活用と自動車保険(2)

国土交通省で自動車関連情報の利活用に関する将来ビジョン検討会を開催しており、自動車保険への適用も検討される予定ということを「自動車関連情報の利活用と自動車保険(2014.3.10)」で書きました。 そして、第3回検討会で一般社団法人日本損害保険協会が…

海上保険法改正の検討開始

法務省管下の法制審議会で海上保険法の改正が諮問されていました。 「法制審議会第171回会議(平成26年2月7日開催)」 http://www.moj.go.jp/shingi1/shingi03500022.html (法務省 審議会等 > 審議会 > 法制審議会 - 総会 2014.2.7) 法務大臣から新…

自動車関連情報の利活用と自動車保険

走行距離連動型自動車保険(PAYD)は一部の保険会社がやっていますが、国土交通省の検討会でPAYDやそれ以上のことが取り上げられていました。 「「自動車関連情報の利活用に関する将来ビジョン検討会」の開催について」 http://www.mlit.go.jp/report/press/ji…

Facebookのいいね!で保険料割引−チューリッヒの自動車保険

Facebookに関して最近やや下火になってきたような気がするのですが、チューリッヒ保険会社が興味深い取組みを行いました。 Facebookで『いいね!』をすると、自動車保険の保険料を割り引くというものです。 なお、チューリッヒ保険会社には「スーパー自動車…

各社の自動車保険ノンフリート等級制度改定年月

以前に「自動車保険参考純率(等級制度)改定(2011年9月届出)」(2012.6.3)で書いた等級制度について、各社の導入時期を調べてみました。 やはり多少ばらけています。この導入のタイミングの相違を利用すれば、事故有であっても事故有係数が適用されないケース…

アメリカンホーム−自動車保険に走行距離のリスク細分追加

アメリカンホーム保険会社がファミリー自動車総合保険について2014年5月からリスク細分項目に年間走行距離を追加する改定を行う旨のニュースリリースがされていました。 以前に「アメリカンホーム自動車保険の衝突被害軽減ブレーキ装置割引の勇み足(2013.10.…

イーデザイン損保−自動車保険に地域・走行距離のリスク細分追加

イーデザイン損害保険会社が2013年9月に自動車保険の改定をしました。 「自動車保険改定のお知らせ−2013年(平成25年)9月1日実施−」 http://www.edsp.co.jp/company/company_009/2013/2013_06_23.html (イーデザイン損害保険会社 お知らせ 2013.6.…

高齢者募集に関する規制

金融庁のサイトにて2013年12月10日に「保険会社向けの総合的な監督指針」の改正案が公表されました。その内容のほとんどが統合的リスク管理態勢に関するものなのですが、高齢者に対する保険募集の規制強化もありました。 「「保険会社向けの総合的な監督指針…

監督指針改正−反社会的勢力対応

株式会社みずほ銀行の提携ローンであった反社会的勢力問題とか損保業界でようやく暴力団排除条項の導入がされてきたこととかがあってか、金融業界の監督指針の改正がされるようです。 「「主要行等向けの総合的な監督指針」等及び「金融検査マニュアル」等の…

中間利息控除の行方−民法(債権関係)部会

2009年末から民法改正の論議が民法(債権関係)部会にて行われています。 民事法定利率については5%から変更されるようですが、中間利息控除がどうなるのかの方が気になっています。 これが変わってしまうとライプニッツ係数等が変更されて、対人賠償保険や…

東京海上日動の自動車保険支払い漏れ(続)

このブログは世の中の動きから出遅れてばかりで、またちょっと出遅れの内容ですが… 「東京海上日動の自動車保険支払い漏れ」(2014.2.16)で書いた件について、東京海上日動火災保険株式会社が再びニュースリリースを出しました。 「自動車保険「臨時費用保険…

保険募集の再委託

先月の話になりますが・・・ 保険募集の再委託は、保険業法第275条(保険募集の制限)第3項で規定されている者に限って行うことができ、保険業法施行規則第212条の6の3(保険募集の再委託の認可の申請等)に金融庁の認可について定められています。 しかし、実態…

東京海上日動の自動車保険支払い漏れ

自動車保険の「付随的な保険金の支払漏れ」に関しては、2005年に金融庁より多くの損害保険会社に行政処分が出され、既に全て決着したものと思っていました。 それが、突然、東京海上日動火災保険株式会社での過去の自動車保険の支払い漏れについて、マスコミ…

自動車の衝突回避装置と保険料リスク区分

アメリカンホーム保険会社がやろうとした衝突被害軽減ブレーキ装置割引ですが、去年、日経ビジネスでその可能性について既に取り上げられていました。 「自動事故回避技術、普及は「ガイアツ」頼み?」 http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/2012…