損保ジャパン「個人用新価保険特約」中途付帯

2008年10月6日のブログ「損保ジャパンの火災保険改定」の中で、株式会社損害保険ジャパンが火災保険改定に先駆けて、既存契約に関しても個人用新価保険特約を新設して、それを中途付帯した契約については保険金支払基準を一律再調達価額ベースにするということを書きました。
この点について、昨日損保ジャパンのサイトにて、それに関連する内容が公開されました。
「長期火災保険(時価契約等)に関するダイレクトメール送付のお知らせ」
http://www.sompo-japan.co.jp/announce/contents13.html
(株式会社損害保険ジャパン 大切なお知らせ 2009.1.9)

当社では、現在、従来の火災保険の構造的問題を一掃するための全面的な見直しプロジェクトに取り組んでいます。この全面的な見直しプロジェクトの一環として、長期契約に加入されているお客さまのために、「個人用新価保険特約」を新設いたしました。
今回、建物を保険の対象として、保険期間5年を超える長期の火災保険のご加入のお客さまに、この特約の付帯のおすすめを行っております。対象となる契約にご加入のお客さまには、ダイレクトメールを順次お送りしています。

今回新設した「個人用新価保険特約」は、建物について、「時価額」を基準に保険金をお支払いするご契約を、「再調達価額」を基準に保険金をお支払いするように変更するものです。新特約を付帯することで、罹災時には今まで以上の保険金を受け取ることができ、また、追加保険料も必要ありませんので、該当のお客さまには、一律、特約を付帯することをおすすめいたします。
新特約の付帯をご希望されないお客さまは、現在の「時価額」を基準としたご契約のまま継続いただくことも可能です。

 
この「個人用新価保険特約」の付帯は、一方的に契約者有利となる内容です。それだけに、知らなかったから損をしたという人が出ないように配慮する必要があります。一昔前なら、知っていた人だけが利益を享受するのが半ば当たり前でしたが、昨今の情勢ではそれが通用しませんから。
それを意識して、「個人用新価保険特約」の説明…保険金額の設定は時価額ベースだけど保険金の支払いは再調達価額ベースになるというややこしいことを説明するには、結構大変だと思います。長期火災といえば、銀行窓販での扱いも少なくないと思いますが、できるかどうか他人事ながら心配です。