サウスイースタンが日本興亜損保の株を一部処分

本日、日本興亜損害保険株式会社の大株主であるサウスイースタン・アセット・マネジメントが、同社の株を一部売却したことが判明したとのニュースがありました。
日本興亜株1%を処分=筆頭株主の米ファンド」
http://www.jiji.com/jc/c?g=ind_30&k=2009040200657
時事ドットコム 2009.4.2)
 
幸い、大量保有報告書なら EDINET で公開されているので、自分でも見てみました。
EDINET(金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム)
http://info.edinet-fsa.go.jp/
『閲覧→有価証券報告書等』をクリックした先で、提出者EDINETコード:E06251,書類種別:大量保有報告書で検索すると、確かにH21.04.02付で発行:日本興亜損害保険株式会社の「変更報告書(大量保有)」が出されていることが分かります。

【報告義務発生日】 平成21年3月26日
【提出日】 平成21年4月2日
   (略)
【変更報告書提出事由】 株券等保有割合が1%以上減少したこと
   (略)
②【株券等保有割合】
発行済株式等総数(株・口) T 816,743,118株
(平成21年2月13日現在)
上記提出者の株券等保有割合(%) 17.19%
(R/(U+V)×100)
直前の報告書に記載された株券等保有割合(%) 18.28%

報道で「1.09%を処分していたこと」と述べられているのは、18.28% - 17.19% = 1.09% が根拠でしょう。
しかし、実際には一気に 1.09% を処分したのではないことは、【当該株券等の発行者の発行する株券等に関する最近60日間の取得又は処分の状況】を見れば分かります。少しずつ処分し続けて、3/26時点で報告しなければならない要件にたまたまなったために報告したということのようです。また、この直近60日間を見ると処分する一方で、一切買い増しは行われていません。
このことは、サウスイースタンが、株主総会で票数で勝負に来ないであろうこと、日本興亜損保の株は価値が薄れたと考えているであろうことを意味するのではないかと思います。