エース損保の自動車保険キャンペーン

4月1日からエース損害保険株式会社が、インターネット専用家庭用自動車保険の募集用のWebサイトをリニューアルし、それと同時にキャンペーンを行っています。
なお、インターネット専用家庭用自動車保険は、これ自体が正式名称です。エース損保はリテール向けのメインとなる自動車保険を2種類持っているようです。1つは、安全運転優遇保険(家庭用自動車保険)で、リスク細分型で対面販売用みたいです。もう1つが、今回のインターネット専用家庭用自動車保険で、やはりリスク細分型で名前のとおりインターネット販売用のようです。これらの他に従来型の自動車保険として、一般用自動車保険GUPというのもありますが、これはどちらかというと大口向け・企業向けという整理のようです。
 
今回は、サイトリニューアルの中身は置いといて、キャンペーンについて触れてみようと思います。
「「インターネット専用家庭用自動車保険」ウェブサイトリニューアル&キャンペーンのお知らせ」
http://www.ace-insurance.co.jp/news/data/file_1_220.pdf
(エース損害保険株式会社 ニュースリリース 2009.4.1)

キャンペーン概要
■ 実施期間: 2009年4月1日(水)〜5月31日(日)まで
■ プレゼント賞品:
(1)抽選でプレゼント:折りたたみ式マウンテンバイク 10名様
            (KYUZO Folding Mountain Bike KZ-100)(20インチ)
            5万円分の旅行券 10名様 (阪急交通社 ハイレジャーギフト券)
(2)全員にプレゼント:500円分の図書カード
■ キャンペーン対象者:
キャンペーン期間中に、インターネット専用家庭用自動車保険をご契約された方の自動応募となります。※弊社規定によりお見積りおよびご契約のお引受けができない場合は、キャンペーン対象外となります。

インターネット販売でのこのようなキャンペーンは、見積もりサイトを開設している広告主や代理店が行うケースと、保険会社が行うケースがあります。勿論、今回は後者の方です。
キャンペーンの内容は、プレゼントやポイント供与が普通です。広告主が主催するキャンペーンは見積もりをした人を対象とすることが多いようです。逆に、代理店や保険会社が主催するキャンペーンは契約をした人を対象とするのが普通です。
この点において、エース損保のキャンペーンはごく一般的なものだと言えます。
 
寧ろ、対象者全員に500円分の図書カードをプレゼントする点については、あまり一般的とは言えないと思います。抽選でも全員でも、結局は期待値と確率の問題ですから本質は同じです。
余談ですが、保険会社はこの手のキャンペーンをやる際に、契約1件あたりの期待値をちゃんと計算しているはずです。
必ず500円相当のバックがあるということは、保険料が500円安くなるのと同じです。保険会社側からすると、付加保険料から一律500円出すということになります。
それなら、何故保険料の値下げではなく、キャンペーンなのでしょうか?
・保険料の値下げは、率で行うのが一般的であるため等級が進んだ契約者への恩恵が少ない。
・キャンペーンなら短期間だけの出費で済む。
・料率改定は始期ベースのため、ニュースリリースから実施まで間が空く。
・社外へのインパクトは同じくらいと期待できる。
といったあたりから、保険料下げよりもキャンペーンの方が昨今の情勢では妥当なようです。