住友生命と三井生命の新生保会社

住友生命保険相互会社三井生命保険株式会社が共同で新生保会社を設立する予定であるとのニュースリリースが出されていました。なお、準備会社の設立が今年の10月とのことです。
「生命保険会社の設立について」
http://www.sumitomolife.co.jp/news/090522.pdf
住友生命保険相互会社 ニュースリリース 2009.5.22)
http://www.mitsui-seimei.co.jp/corporate/news/pdf/20090522.pdf
三井生命保険株式会社 三井生命ニュース 2009.5.22)

生命保険商品に対するお客さまのニーズが多様化する中、コンサルティングセールスへの期待が一層高まっている一方で、保険ショップ・インターネット保険サイト・通信販売等を通じて「自分で保険を選びたい」という意向を持つお客さまも増えてきております。
また、銀行においても個人年金に加えて、保障分野の商品販売が拡大しつつあります。こうした様々なお客さまニーズに的確に対応した商品を機動的に提供していくことを目的として、今般、新会社を設立することとしました。
  (略)
新会社の出資比率は住友生命が80%、三井生命が20%となる予定です。なお、新会社の社名、本店所在地、資本金、社長等の詳細については決定次第お知らせいたします。

新会社の規模が見えませんが、このリリース資料からすると、生保レディ以外のチャネル全般(乗合代理店,ネット通販,電話通販,銀行窓販)を総合的に行うそこそこの規模の会社を作るように感じられます。マスコミによると資本金は250億円らしいです。
逆の見方をするなら、特に住友生命はこれらのチャネルに本格的に進出することはないと宣言したとも受け取れます。わざわざ新会社を作っておいて、母体でも同じ競合するチャネルに手を出すのはコストの無駄ですから。長い目で見ると、住友生命本体よりも新会社の方が将来性はあると思います。
 
個人的な感覚としては、生保系の生保であるにもかかわらず、損保系の生保や外資系生保に近い性格の会社になるとみています。