損保ジャパンの2008年度の数字

株式会社損害保険ジャパンの2008年度決算短信が5月20日に公表されているので、ざっと見てみました。
「平成21年3月期 決算短信および役員人事異動について」
http://www.sompo-japan.co.jp/news/download/200905201530_5.pdf
http://www.sompo-japan.co.jp/news/download/200905201530_6.pdf
(株式会社損害保険ジャパン ニュースリリース・トピックス 2009.5.20)
ざっとめぼしい数字を拾ってみました。
 正味収入保険料:1,290,464百万円(前年度:1,345,024百万円)
 経常利益:-153,884百万円(前年度:73,316百万円)
 正味損害率:70.3%(前年度:65.1%)
 正味事業費率:34.5%(前年度:32.9%)
大手6社の中で一番酷いと言われているだけあります。正味収入保険料は、その他を除くすべての種目(火災,海上,傷害,自動車,自賠責)で減収しており、特に自賠責が大幅に減収しています。損害率は、火災を除くすべての種目(海上,傷害,自動車,自賠責,その他)で悪化しています。コンバインドレシオは、104.8%と大手6社の中で最も高くなっています。経営成績に関する分析には「料率改定の影響により自動車損害賠償責任保険が減収となったことなどにより」と書かれていますが、自賠責のせいだけではなさそうです。
 
他には、日本興亜損害保険株式会社との統合について触れられていますが、具体的に何をやって成長するのかといった内容はやはり書かれていません。日本興亜損保株主総会が終わってみないとどうなるか分からないせいかもしれません。