NKSJの生保子会社の合併

株式会社損害保険ジャパンの生保子会社である損保ジャパンひまわり生命保険株式会社日本興亜損害保険株式会社の生保子会社である日本興亜生命保険株式会社を合併することに関する合意をした旨のニュースリリースがなされていました。
「生命保険子会社の合併に向けた合意について」
http://www.sompo-japan.co.jp/news/download/20091126_1.pdf
(株式会社損害保険ジャパン ニュースリリース・トピックス 2009.11.26)
http://www.nipponkoa.co.jp/news/whatsnew/2009/news2009_11_26_seihogappei.pdf
日本興亜損害保険株式会社 ニュースリリース 2009.11.26)

株式会社損害保険ジャパン日本興亜損害保険株式会社(以上2社併せて「両社」)のそれぞれの生命保険子会社である損保ジャパンひまわり生命保険株式会社(以下「損保ジャパンひまわり生命」)および日本興亜生命保険株式会社(以下「日本興亜生命」)が、両社の経営統合後2年以内の合併に向けて「合併に関する覚書」を本日締結しましたので、お知らせします。
なお、損保ジャパンひまわり生命および日本興亜生命は、それぞれの社長を共同委員長とする「合併準備委員会」を設置し、具体的協議・検討を進めます。

親会社である損保会社本体の統合が12月の臨時株主総会の決定待ちなのに、この時期に生保子会社の合併の発表をすることには両社の経営側の意図を感じます。既成事実を固めて統合が否認されるのを防ぐ意図があるのではないでしょうか?
 
それはともかく、この合併は損保ジャパンにとって統合後に優位に働くと思います。
と言うのも、医療保険などの第三分野商品について、日本興亜損保は本体で売り止めにして生保子会社に任せています。一方、損保ジャパンは損保本体でも販売しています。日本興亜損保 対 損保ジャパンの成績を見る上で、日本興亜損保は生保子会社での医療保険も損保の成績に入れるべきだと思うのですが、生保子会社を合併してしまうということは単純にその分が除かれてしまうためです。
もともと営業成績で勝る損保ジャパンが更に優位に立ち、統合会社での主導権を握る上で有利に働くことになろうかと思われます。