タブレット端末での保険募集の利点

昨日は「タブレット端末が大手損保で流行」というタイトルでどちらかと言えばIT寄りの内容で書きました。
保険募集のツールとして見ると、結構利点があります。

まず、ペーパーレスであること。
これは、契約者側よりも代理店や保険会社側のメリットの方が大きいかもしれません。大量のパンフレットや申込書等を持ち歩かなくても済みますし、紙の在庫がなければその在庫管理が不要になるし、帳票の印刷や発注のコストも削減できます。
また、パンフレットや申込書では、決まったサイズに結構な情報量が盛り込まれているので、文字が小さくて読みにくい部分もあります。しかし、画面では必ずしも1画面に全ての情報を盛り込む必要はなく、入りきらないようなら画面を分割すればいいですし、恐らく拡大表示の機能も付いているでしょうから、文字が小さくて読みにくいという問題は解消できます。
 
画面ならではのこととして、動的に表示するものを変えることができるという点も大きな利点です。
パンフレット等は、大抵のことが1つのパンフレットで説明できるように作られています。従って、ある顧客には不必要であると分かっている情報も載っており、見にくさを増す要因になっています。
しかし、画面の場合には(そのようにアプリケーションを作りこめばの話ですが)動的に表示させるものを制御することができるので、不要な情報は見せずに説明を進めることが可能です。そうすれば当然に分かりやすさが向上するでしょう。
また、動的に表示する作りになっていれば、申込みの流れの中でちょうどよいタイミングで注意喚起すべき事柄を表示させることも可能です。このことがどういうメリットをもたらすかは言うまでもないでしょう。
 
利点をあげつらいましたが、欠点もあります。
1つは使い手が習熟するのか?ということですが、これは時間の経過と共にまぁ何とかなる問題でしょう。
もう1つは根源的な問題で、何か手元に残る物が欲しいと契約者に求められた場合にどうするのか?という点です。これは、ペーパーレスであることと表裏一体の問題でもあります。タブレット端末をプリンターに接続して画面を印刷するってのは、あまりピンときません。
 
上記のことはタブレット端末ではなくてもノートPCでも同じ効果を得ることが可能です。タブレット端末ならではの最大の利点は、、、先進的!と相手に思わせることができるくらいかなと思っています。
あ、あとハードウェアのサイズと値段もあるかもしれません。ノートPCで小さくて軽くて高性能なのは、結構いい値段がしますから。