付帯サービスについての豆知識

自動車保険には、付帯サービスが付くのが一般的です。
保険会社によって違いますが、事故や故障時にレッカーで運んでくれるとか、ガソリンの補給をしてくれるとかというものです。
近年では、自動車保険だけでなく、火災保険や傷害・医療保険にも付帯サービスを付けている会社もあります。
 
普通保険約款や特約による補償と付帯サービスには、決定的な違いがあります。
(ここでいう付帯サービスには、普通保険約款や特約による補償は含まないものとします。東京海上日動のアシストなんかは分かりにくいので要注意です。)
 
普通保険約款や特約は金融庁の認可を得ているものですが、付帯サービスは金融庁の認可は不要で会社の施策でやっているものです。勿論、保険業法にひっかかるようなサービスはダメですけど。
普通保険約款や特約は変更するには、金融庁の認可が必要ですし、変更を反映することができるのは認可後の特定の始期の契約からです。原則として、既に保険責任が開始している契約に関しては、後から変更をすることはできず、契約締結時の普通保険約款や特約が有効となります。(例外的に、契約者有利な場合や法律との整合性がとれない場合などは、既存契約にも変更を適用する内容で認可を得ることもあります。)
一方、付帯サービスはサービス内容も自由に決められるし、好きなタイミングで変更できます。つまり、既存契約についても、保険会社が決めた日からサービスをやめるとか縮小するとかができるのです。ここは保険会社の裁量ですから、保険会社によっては普通保険約款や特約と同じように契約締結時の内容を補償する会社もあるかもしれません。
 
このことから、付帯サービスはあくまで"おまけ"くらいに考えておいた方が良いと思います。保険会社にとってあまりにもお金がかかる付帯サービスは気が付いたらなくなっているかもしれません。
例えば、こんな感じに↓。
「「みんなの遠隔検診(郵便検診)サービス」の終了のお知らせ」
http://www.fujikasai.co.jp/CGI/news/index.cgi?view=detail&seq=55
富士火災海上保険株式会社 ニュースリリース、お知らせ 2008.7.30)
この富士火災の例はサイトで案内をしていますが、必ずしも案内がされるとは限りません。付帯サービスの注意書きに"予告なく変更・中止する場合がある"といった主旨のことが書いてある場合があるので、そのことを確認しておくといいでしょう。