アクサダイレクトの自動車保険改定(其の壱)

日経のプレスリリースで、アクサ損害保険株式会社がアクサダイレクト総合自動車保険の改定を見つけました。現時点では、まだアクサダイレクトのサイトにはニュースリリースとしては載せられていません。しかし、重要事項説明書,普通保険約款・特約,パンフレットは改定後のものをダウンロードできるように用意してあります。
 
「アクサ損保、10月22日から「アクサダイレクト総合自動車保険」を改定」
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=196858&lindID=3
「「アクサ損害保険総合自動車保険」の主な改定内容」
http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0196858_01.pdf
日経新聞 2008.8.12)
 
どんな内容なのか、軽く見てみました。
 
バイクに人身傷害を付保できるというのがトップですが、バイクはよく分からないので、これはパスします。
てっきり、バイク保険は別の保険だと思っていたのですが、「アクサダイレクト総合自動車保険」でやっているんですね。今、知りました。
 
「対物全損時修理差額費用担保特約」を新設するそうです。
これは、特約の名称は微妙に違いますが、ダイレクト系損保では既にそんぽ24SBI損保,三井ダイレクトがやっているものと同じもののようです。(細かいところはまだ見てませんが。)
任意付帯の特約なので、単純に契約者の補償の選択肢が増えたということになります。当然、付帯すればその分の特約保険料が必要です。
 
「車対車+A」でいたずらが補償範囲に加えられます。
アクサダイレクトでは、「車対車+A」は「自動車相互間衝突危険「車両損害」担保(相手自動車確認条件付)および車両危険限定担保特約(A)」を付帯した車両保険です。この特約の第1条(この特約による支払責任)第2項第5項にいたずらを追加することによって、補償範囲を広げています。
単純に考えれば、これは「車対車+A」の補償範囲拡大と保険料上昇を意味します。
 
いたずらで保険金を支払った場合の扱いも等級ダウンから等級すえおきに変更しています。これは車両保険料にダウン分のファンドを上乗せしているのでしょう。ちなみに同じようにいたずらを等級すえおきにしている損保もそうしているでしょうから、別にアクサダイレクトがせこいことをしている訳ではありません。
単純に考えれば、これも車両保険の保険料上昇を意味します。
 
対人賠償の臨時費用支払いのみの事故を、等級ダウン事故からノーカウント事故に変更しています。これもやっていることはすぐ上のことと同じで、賠償保険料にダウン分のファンドを上乗せしているのでしょう。
単純に考えれば、これも賠償保険の保険料上昇を意味します。
 
どうもどれをとってみても保険料上げの要因ばかりのようです。
勿論、単なる値上げではなく、ちゃんと説明がつく形になっています。
実際に保険料が上がったかどうかは試算してみないと分かりませんが、まだそこまでは試してません。感触としては、思ったよりも単純ではなく、理屈では上がるはずのところで上がっていないこともあるようです。(試算の対応が既に済んでいればの話ですが。)