ニッセイ同和の事業安心総合保険の新発売(其の弐)

先日の日記の「ニッセイ同和の事業安心総合保険の新発売」で、個々の補償は特に目新しいものはないようですと書きましたが、水災と風災について補足しておこうと思います。
東京海上日動のホームオーナーズ保険(個人財産総合保険)を知っている人にとっては、それと同じ話なのでなんてことはないのですが。
「ビジネスぴたっと(事業安心総合保険)の新発売」
http://www.nissaydowa.co.jp/download/0809_01.pdf
ニッセイ同和損害保険株式会社 ニュースリリース 2008.9.11)
 
店総では水災時の保険金は、ざっくり書くと以下のような感じになります。
建物,家財の場合は、損害額により以下のいずれか

  • 保険金額×損害額/保険価額×70%
  • 保険金額×10%(200万円限度)
  • 保険金額×5%(100万円限度)

設備,什器,商品,製品等の場合は、

  • 保険金額×5%(100万円限度)

ただし、ケースおよび保険の目的物によっては1事故1構内で200万円限度
ビジネスぴたっと(事業安心総合保険)は、実損払かこの店総方式かどちらかを選べるようです。
※ビジネスプラス(ビジネスプラス専用特約付店舗総合保険)の支払い方ではない模様
実損払は、損害額そのものを保険金として支払うことです。
水災で実損払をする商品はそれほど多くないと思っています。ただ、分かり易いので、これからの商品ではこのカバーをするものが続々と出てきそうです。
 
風災は、20万円のフランチャイズが一般的です。
店総では、損害額が20万円を超えた場合に、

  • 損害額×保険金額/(保険価額×80%)

を支払います。
つまり、20万円を超えたら根っこから↑の金額を支払うけど、20万円未満だったらまったく支払わないということです。
ビジネスぴたっと(事業安心総合保険)は、エクセス3万円かエクセス3千円かこの店総方式のフランチャイズ20万円かいずれかを選べるようです。個人的には、エクセス3千円なんか止めて、免責なしにした方が市場の受けがいいと思うのですが…。たかが3千円くらい払ってやれよと。
余談ですが、エクセスは別名ディダクティブル・フランチャイズで、同じことです。
単純に、エクセスの方がフランチャイズより保険金支払額が多くなるというわけではないことに注意が必要です。
20万円未満の少額損害を保険に頼るかどうかをどのように考えるかの問題かと思います。