情報泥棒による被害に対する保険

先日の日記「アメリカンホーム&ウイルスバスターと盗難保険」を書いていて気になったことがあります。
パソコンに保存してあるデータやパソコンに入力した情報(キーロガー等で保存されていない情報が盗まれることもあります)を盗まれた場合に、それを補償する保険というのは存在するのか?ということです。
 
預金者保護法により、クレジットカードやネットバンクを通じた金銭的な被害はカード会社や銀行に被害額の請求ができそうです。カードや暗証番号の管理に過失がなければですが。
その管理に自信がないなら、アメリカンホームの支払用カード・個人情報不正使用被害等担保特約付帯盗難保険を付保するという手があります。この盗難保険は、「支払用カード不正使用等保険金」で以下の補償をするようになっていますから。

財産を侵害する目的で支払用カードや個人情報の不正使用が発生した場合、金銭的な被害額をお支払いします。

なお、火災保険で担保されている盗難や普通の盗難保険では、カードや現金などの現物の盗難が生じていないと保険金支払要件にあたらないと思われます。
 
情報そのものが盗まれた場合はどうなのでしょう?昨今では、個人情報にそれなりに価値があることが認識され、アンダーグラウンドでは取引されているらしいので、盗まれるとちょっと嫌です。また、自分の情報だけでなく、他人の情報が盗まれて賠償問題になる可能性もあります。
この点に関しては、企業向けはともかく、個人向けにはカバーする保険は存在しないのが現状かと思います。
それにはいくつか理由が考えれらます。
まず第一に、情報の価値を金銭的に見積もることが困難であることが挙げられます。金銭的に見積もることができないものは保険の対象になりません。また、金銭的に見積もることができても、その金額が低すぎれば保険として販売するのは困難です。
第二に、料率算出の困難さが挙げられます。モラルリスクの排除も検討する必要があります。いつ漏えい事故が起こったのかなんて大抵分からないでしょうから、アフロスをどうやって防ぐのかはかなり困難かと思います。
 
書いていて思ったのですが、保険以前にITリテラシーのレベルを総合的に高めることが先決のような気がします。
その最低水準の人達のレベルが一定レベルに達したときには、保険として売れるものができるかもしれません。