ジェイアイと AIG

富士火災と同様にジェイアイも AIG のニュースリリースを受けて、同社サイトに↓の案内を出しました。
「米国ＡＩＧの発表について」
http://www.jihoken.co.jp/whats/2008/wh_081003_01.html
（ジェイアイ傷害火災保険株式会社　新着情報　2008.10.3）

当社は、ＪＴＢグループとＡＩＧグループが出資をしている会社です。日本時間10月3日午後9時30分、ＡＩＧグループは今後の経営方針について、損害保険事業を中核事業として、引き続き強力に推進していくことを発表いたしました。ＡＩＧグループは、当社の株式を50％保有する株主として、保険事業を継続してまいります。一方の株主のＪＴＢグループも保有する株式は50％であり、株主として、今後も保険事業経営を継続して行い、当社を支援することを表明しています。
　
　当社は独立した日本法人（株式会社）であり、内閣総理大臣（金融庁）から事業免許を取得している保険業法第3条に規定された損害保険会社です。創業以来、堅調な事業運営をしてきており、経営上の問題はありません。したがいまして、今後もご契約者・被保険者の皆様のご契約については、事故の際の保険金支払い態勢はもちろんのこと、各種サービス体制に万全を期して参ります。
　当社は、2007年度決算において保険会社の支払余力を示す指標である「ソルベンシー・マージン比率」が2019.8％と業界の中でも高い水準を保っています（ソルベンシー・マージン比率は、200％以上あれば健全であるとされています）。お客様の保険契約は安全であり、保険金支払い等に対する影響はありません。

掲載されている内容は↑のとおりで、富士火災のものとよく似ています。
しかし、明らかな違いがあります。
「富士火災と AIG 」で富士火災は AIG グループとみなされていないと書きましたが、ジェイアイは AIG グループ(http://www.aig.co.jp/)の保険事業を担う会社の１つです。「AIGグループ会社のご案内」(http://www.aig.co.jp/companies/index.htm)を見る限りでは、以下のとおり列挙されていることからそう読めます。
・AIU保険会社（エイアイユー インシュアランス カンパニー）
・アメリカンホーム保険会社（アメリカンホーム アシュアランス カンパニー）
・ジェイアイ傷害火災保険株式会社
・アリコジャパン（アメリカン・ライフ・インシュアランス・カンパニー）
・AIGスター生命保険株式会社
・AIGエジソン生命保険株式会社
・トランスアトランティック再保険会社
つまり、AIG はジェイアイに対しても、AIU や AHD と同様に現在のまま事業を継続すると考えられます。
そして、念のため、もう半分の株主であるJTBに対しても、手を引かないことを確認したものとなっています。
　
昨日の日記｢当面、AIG は日本の保険会社は手放さない模様｣でジェイアイの株が売られるかどうか分からないと書きましたが、売られないと言えそうです。
もうここまでで充分です。
後半部分はぶっちゃけた話、分かり切ったおまけと言えそうです。