日本震災パートナーズのミニリスタのWeb引受

日本震災パートナーズ株式会社は地震リスクに対する保険として「地震被災者のための生活支援費用保険」をミニリスタ というペットネームで販売しています。
これを見積から締結までインターネットのみでの引受を可能にして、11/1 から募集しています。
なお、リスタ(地震被災者のための生活再建費用保険)も従来からインターネットのみでの引受が可能ですが、ミニリスタはインターネットでの引受条件が緩和されているようで、より広い範囲が見込めそうです。あまり、広く告知していないようなのが、気になるところですが。
 
「新商品「ミニリスタ」の個人向け販売開始のご案内」
http://www.jishin.co.jp/information/20081031.html
(日本震災パートナーズ株式会社 お知らせ 2008.10.31)
 
私の感覚では、リスタとミニリスタの本質的な違いは保険金額のみのように感じています。それに付随して、募集方法や引受方針に違いが出ているようです。当然、保険金額が大きくなれば慎重にならざるをえないし、小さければ数を集める必要がでてくるためです。
先に書いたことの重複になりますが、ミニリスタの方がインターネットで申し込む際の入力項目は少ないし、リスタでは賃貸はネット不可となっている点がミニリスタでは可能となっており、インターネットからの契約がし易くなっています。代理店販売もしているようですが委託代理店数や商品の性格からして、ミニリスタはインターネット中心で販売する方が良いと思います。
 
商品としては非常に良いものと思えますが、日本震災パートナーズ自体の破綻リスクは低くないように感じられるのが懸念事項としてあります。まだ設立から5年を経過していない会社なので、単年黒字になっていないのは想定の範囲内です。しかし、いくつかの要因があるようですが、ディスクロージャー資料によると予定していた販売計画から契約件数が乖離しているとあることからすると拙い状態と言えそうです。
ただ、ぶっちゃけた話、ミニリスタなら保険期間が1年で保険料も高くないことから、仮に破綻した結果、契約者が損をすることになってもそれほど懐が痛む話ではありません。もともと、この手の保険は他社で付保という選択肢もなかった訳なので、事故があった場合でも日本震災パートナーズという会社がハナから存在しなかったと考えれば同じことになります。そう考えると、破綻リスクを勘案した上でもミニリスタなら契約も悪くない選択肢と思えます。