東京海上がダイレクト系損保設立?

昨年末(12/7)のブログ「東京海上ホールディングスの新中期計画骨子」で『本体で通販をやるか、別会社を作る/既存会社を買収するかしてネットでの保険販売に乗り出してくる可能性があると思っています。』と書きました。これはアタリのようです。
今日の日経新聞の記事で東京海上ホールディングス株式会社が、NTTファイナンス株式会社と合弁で、自動車保険のダイレクト系損保を設立することを検討しているとありました。
 
東京海上、NTTと自動車保険など直販 春にも専門会社」
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20090121AT2C2001E20012009.html
日経新聞 2009.1.21)

東京海上ホールディングスとNTTグループは携帯電話やインターネットを使って自動車保険などを販売する事業で提携する。近く共同出資で専門の損保会社を設立、今春の開業を目指す。

 
これから準備会社を設立すると記事に書かれていますが、そうすると今年の春の免許はかなり難しいと思われます。商品となる自動車保険の認可がネックになるのではないかと思われるからです。
多分、商品の設計は、トータルアシスト(総合自動車保険)をベースにすると思います。その保険料に関する部分をいじれば、すぐに"保険料および責任準備金算出方法書"はできるでしょう。"事業方法書"もほとんどそのままでいけます。しかし、"普通保険約款"は保険法に対応したものにする必要があります。もう今の時期では、保険法対応していない商品は金融庁の認可がおそらくおりません。では、この1,2か月で保険法対応版の総合自動車保険を作って、金融庁と認可折衝をして申請まで行けばいいだろう!そのとおりですが、そのスケジュールは短過ぎです。
この新聞記事の情報は非公式にリークされたものでしょうけど、この現実的とは思えないスケジュール感からすると、NTTファイナンス側から漏れたもののような気がします。
私の感覚では、このダイレクト系損保が営業を開始するのは早くても2009年度の秋ではないかと思います。