オリックス生命の死亡保険15歳未満引受中止

子供および他人のための死亡保険に関して、以前のブログ「子供と他人のための死亡保険」等で損保の傷害保険を中心に保険金額の制限をかける話を書きました。
生保において、オリックス生命保険株式会社が大胆な引受制限を打ち出しました。
 
「満15歳未満の方を被保険者とする死亡保険契約の取扱い中止について」
http://www.orix.co.jp/ins/direct/about/oshirase/n090128.htm
オリックス生命保険株式会社 お知らせ 2009.1.28)

保険法改正に係る法制審議会・金融審議会の審議において、保険金目当ての子供の殺人といったモラルリスクを憂慮して、死亡保険金額には一定の制限を設けるべきであるという意見が出されておりました。これを受け当社では、死亡保障の開始が2009年4月1日以降となる死亡保険につきましては、満15歳未満の方を被保険者とする契約の取扱いを中止することといたしました。具体的な商品は以下のとおりです。

業界ベースの自主基準では、15歳未満の子供および他人のための死亡保険に関しては保険金額を 1000万円限度(全社通算)にしようということになったはずです。なお、全社通算ということは、他社で加入した場合の保険金額の把握も必要となりますが、それは生命保険協会の契約内容登録制度・契約内容照会制度を利用すれば可能と考えられます。
しかし、オリックス生命は未成年に関しては、早々にばっさりと切ってきました。
インターネット販売などの非対面募集の問題,モラルリスク案件の排除,限度額確認のための仕組みの構築コスト,保険料の割合,リーガルや評判などの複数の要素から判断したものと思います。
 
損保に比べて、生保はこの件に対する対応の情報がほとんど出ていないのですが、どうなるのでしょう。