損保ジャパンがセゾン自動車火災の株買増

株式会社損害保険ジャパンセゾン自動車火災保険株式会社の株を買い増ししました。これによって、同社への出資比率が 27.7% から 46.5% になりました。
損害保険ジャパンによるセゾン自動車火災の株式取得について」
http://www.sompo-japan.co.jp/news/download/200903191530.pdf
(株式会社損害保険ジャパン ニュースリリース・トピックス 2009.3.19)
「(株)損害保険ジャパンによる当社株式の追加取得について」
http://www.ins-saison.co.jp/news_topics/detail.html?id=76
セゾン自動車火災保険株式会社 News&Topics 2009.3.19)

1.株式取得取引の内容
(1)取得日 2009年3月19日
(2)取得数 13,563株(発行済普通株式72,200株の18.8%)
(3)取得先 株式会社 西友(11,363株)
       株式会社 PTS(2,200株)
(4)取引後のセゾン自動車火災普通株式保有状況(保有割合)
   損保ジャパン     33,563株(46.5%)
   クレディセゾン    14,000株(19.4%)
   西武百貨店      12,500株(17.3%)
   セゾンファンデックス 12,136株(16.8%)
     計        72,200株 ※合計株数には自社株1株を含みます。

セゾン自動車火災は、その母体は外資系損保のオールステートでしたが、近年はセゾン主体で損保ジャパンがサポートしているイメージでした。社長は従前から損保ジャパンから送られているようですが。それが今回の株式の保有割合の大幅な変更によって、名実共に損保ジャパン配下の子会社となりそうな感じです。
ニュースリリースではセゾン向けのみ拡販していくような書きぶりですが、セゾン向けだけでなく、もっと一般向けについてもセゾン自動車火災からの保険販売を拡販していく意図を感じます。そして、その拡販の手段はインターネットメインの通信販売でしょう。
実は、現時点でもセゾン自動車火災は、セゾン会員等への限定ではなく一般向けにインターネットで自動車保険の通信販売を行っています。
 
今度損保ジャパンと統合する日本興亜損害保険株式会社自動車保険の通販チャネルとして100%子会社のそんぽ24損害保険会社を持っています。損保ジャパンの通販チャネルはあえて挙げるとすれば、このセゾン自動車火災になります。
強力で制御可能な通販チャネルを持っているのかという点において、現時点では日本興亜損保に軍配が上がりそうです。今回の買い増しはそのあたりの力関係まで見越して行われたもののような気がします。