ニッセイ同和の2008年度の数字

損保国内各社の2008年度決算短信が5月20日に公表されています。
ニッセイ同和損害保険株式会社について、ざっと見てみました。
「平成21年3月期 決算短信(非連結)」
http://www.nissaydowa.co.jp/download/cs0002_34.pdf
ニッセイ同和損害保険株式会社 ニュースリリース 2009.5.20)
ざっとめぼしい数字を拾ってみました。
 正味収入保険料:310,918百万円(前年度:318,249百万円)
 経常利益:-16,841百万円(前年度:12,486百万円)
 正味損害率:67.4%(前年度:66.4%)
 正味事業費率:34.6%(前年度:33.5%)
保険料の減収に関しては、他社と同じです。火災が増収、海上,傷害,自動車,自賠責,その他が減収で、トータルとして減収ということです。赤字は今更言うまでもないでしょう。
コンバインド・レシオが102.0%と100%を超えてしまっています。この数字を見る限りでは、2008年度はやはり散々だったと言えそうです。
 
以下は、経営成績のうち、商品に関する部分のコメントです。

商品開発面では、商品の簡素化に向けた自動車保険の改定や、事業者向け総合補償型保険として、財物損害・休業損失・賠償責任など事業活動に伴うさまざまなリスクを一つの契約でまとめて補償できる「ビジネスぴたっと」を発売するなど、お客さまへの「真に必要な補償」と「わかりやすい商品」のご提供に取り組んでいました。

確かに私の記憶でも2008年度の大きな商品改定はこの2つです。その改定による効果について述べていないということは、少なくとも現時点で件数が伸びたとか保険料が増えたとかの効果は出ていないと思われます。もしも、生保レディを活用して増収を目論むのなら、事業向けの保険や自動車保険ではなく、もっと簡単でリテール分野の商品に力を入れた方がいいような気がします。
 
なお、役員の異動も掲載されていますが、特に日本生命保険相互会社出身者が増えるということもないようです。