イーデザイン損保の自動車保険の保険料(続き)

6月18日のブログ「イーデザイン損保の自動車保険の保険料」で、イーデザイン損害保険株式会社自動車保険の保険料は、保険料が高いゾーンでは優位・保険料が安いゾーンでは不利となる旨を書きました。
その件につき、オペラシティさんから「定額の付加保険料が大きいため」と理由の説明がありました。その線で、イーデザイン損保の保険料の分析をしてみました。
 
分析する元データは、↑の6月18日のブログのものを使うこととします。
東京海上日動火災保険株式会社の保険料は下の数式で求めた結果に一致します。
 =ROUND(78860*(1+割増率),-1)+930
  ※.割引の場合は、割増率をマイナスとします。
930円はおそらく、普通保険約款に含まれる付随的な補償と弁護士費用の分であろうと推測されます。
 
イーデザイン損保の保険料は、どうもきれいにいかないのですが、2等級から17等級の範囲に関しては、概ね下の数式で求めた結果に近くなります。
 =ROUND(66545*(1+割増率)+12315,-1)
  ※.割引の場合は、割増率をマイナスとします。
普通保険約款に含まれる付随的な補償と弁護士費用の分の水準が東京海上日動と同じ水準だと仮定したら、その差である 12315-930=11385 は定額の付加保険料であろうと思われます。
また、イーデザイン損保は定額の割引(最大11,000円)を3種類行っていますが、それらはいずれも付加保険料の割引と思われます。
これらのことから、イーデザイン損保は約2万円を定額で付加保険料として乗せており、その代わりに定率の付加保険料を薄くしていると推察されます。
 
一般的に、自動車保険の付加保険料は、保険料に対して定率で定められています。そこにイーデザイン損保は違うルール(付加保険料を定額で厚く設定)したので、結果として冒頭で書いたとおり他損保に比較して、保険料が高いゾーンでは優位・保険料が安いゾーンでは不利となったのでしょう。