日本興亜損保の統合承認

先に22日に臨時株主総会が行われた株式会社損害保険ジャパンにおいて、日本興亜損害保険株式会社との統合が承認されたことは「損保ジャパンでの統合承認と日本興亜損保の準備」(2009.12.23)にて取り上げました。
そして、本日、日本興亜損保で臨時株主総会があり、統合について可決されたとのことです。
それを受けて、この両者は以下のページをサイトに設けて、案内をしています。
「損保ジャパン社との経営統合に関するお知らせ」
http://www.nipponkoa.co.jp/news/notice/notice_2009_12_30_tougoukokuti.html
日本興亜損害保険株式会社 トピックス 2009.12.30)
日本興亜損保社との経営統合に関するお知らせ」
http://www.sompo-japan.co.jp/announce/contents33.html
(株式会社損害保険ジャパン 大切なお知らせ 2009.12.30)
今後、ここに統合に関するニュースや情報を集めて、周知を図ることにするのでしょう。
両社は、NKSJホールディングス株式会社の下にぶら下がるだけで、併存するのですから、当然に個別の業績を見ることができるはずです。
本当に統合による効果が、それぞれの会社に出るものなのか…いや、出すことができるものなのか興味があります。
 
ちなみに、「日本興亜損保の株主総会開催差止の仮処分申立(其の参)」(2009.12.23)で触れた松澤氏らの2度目の臨時株主総会開催差し止めの仮処分命令申立は、25日に却下されています。そのことは、日本興亜損保のサイトで知ることができます。
「当社臨時株主総会の開催差し止めを求める仮処分命令申立の却下のお知らせ」
http://www.nipponkoa.co.jp/news/whatsnew/2009/news2009_12_25_kyakka.pdf
日本興亜損害保険株式会社 ニュースリリース 2009.12.25)
これはなんとなくそうなるだろうなという予感がしていたし、トピックとして書くほどのものでもないと思ったので取り上げませんでした。
 
去年・今年と6月の日本興亜損保株主総会産経新聞がその模様を中継に近い形で、報道していました。今年の方は「日本興亜損保の株主総会2009」(2009.6.25)で触れていますが、松澤氏だけでなく社長の兵頭氏の対応も非常に見苦しいものでした。
今回も最初からその見苦しい対応をするつもりで臨んだのではないかと思います。そして、それを外部に見せたくないので、産経新聞には報道をするなと言ったようです。そのことは産経新聞の以下の記事から推測されます。
日本興亜の臨時株主総会、損保ジャパンとの統合議案を承認」
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/091230/fnc0912301244006-n1.htm
(産経ニュース 2009.12.30 12:43)

【お断り】6月の日本興亜損保の定時株主総会では「09株主総会ライブ」として詳報をお伝えしましたが、今回の臨時株主総会は、日本興亜側から規制を受けたため、お伝えできませんでした。

社外メディアにまでこのようなことをするということは、社内の言論統制は推して知るべしです。おそらく、日本興亜損保の内部では言いたいことも言えない状況になっているのではないかと思われます。その状況が続くなら、先はより短いものになるかもしれません。