素朴な疑問…死亡保障の実損填補

生保でも損保でも、被保険者の死亡に対して保険金を支払うタイプの保険のほとんど全てが私の知る限りでは、保険金額は定額で、実損払のものはありません。損保で言えば、普通傷害保険,家族傷害保険,海外旅行保険などがそうです。
しかし、何故か自動車保険の人身傷害補償保険は、支払限度額はあるものの実損払です。
自動車保険で最もポピュラーな対人賠償責任保険では人の死傷を金銭に換算して実損で支払いますから、その延長で被保険者の死傷も実損ベースで考える保険が自動車保険から生まれたのは、ある意味自然な成り行きかもしれません。
 
そこで1つ疑問があります。
自動車保険の人身傷害補償保険は、何故自動車保険どまりなのでしょう?
傷害保険で被保険者が不特定のものなどは、実損ベースで支払いをする商品ができてもいいような気がします。
この場合、保険金額は支払限度額を意味しますから、保険料率も幾分か下げることができるはずです。
それに昨年から規制が強化されている高額付保のモラルリスクも減ります。
それなりにメリットはあるように思えます。
ただ、あまりに実損填補のこの手の保険が増えると、重複保険の場合に面倒なことになりそうな気もします。