日本興亜損保の自動車保険改定(1)

日本興亜損保が2008年12月1日始期分から自動車保険を改定するとのニュースリリースが同社のサイトでされていました。
「〜「わかりやすい」「社会にやさしい」をコンセプトに〜
 2008年12月より自動車保険を改定します!」
http://www.nipponkoa.co.jp/news/whatsnew/2008/news2008_08_14_kaitei.pdf
日本興亜損害保険株式会社 ニュースリリース 2008.8.14)
 
内容を見たのですが、補償内容についてはどう変わるのかよく分かりませんでした。
なにしろ説明がこれだけなのですから。

◆補償内容をわかりやすさの観点から見直しました。
人身傷害保険の入通院一時金、搭乗者傷害保険の医療保険金を大幅に簡素化し、補償内容を充実させた「一時金払」を新設しました。
また、「駅の改札内で転んでケガをした場合」を人身傷害保険の補償の対象外とするなど、お客様が自動車保険で請求できるとは気付きにくい補償を廃止しました。

◆特約を統廃合しシンプルな構成としました。
・内容の違いが分かりにくい類似する特約を1つにまとめ統合。
・「車両保険を契約すると自動的にセットされる」など、見落としが発生しやすい特約を基本補償の範囲に含めることで廃止。
・販売件数の?ない、またはバリエーションとして細かすぎる特約の廃止。
※個人向け自動車保険「カーBOX」で特約数を62→47に削減します。

 
分かりやすくすると宣伝していることについては、最近自動車保険の改定をした大手他社と同じように、損保協会のガイドラインに沿った内容の修正のようです。
これは、言い回しを変えるだけの話で、保険内容そのものを変えるものではありません。
普通保険約款のガイドラインの話は以前に「保険約款の方向性」で書いたとおりです。
しかし、日本興亜損保は普通保険約款をサイトから見られるようにしていないので、契約した者以外からは口先だけだろうと思われても仕方ないと私は思っています。
# この点において、大手損保の中で私が評価しているのは損保ジャパンのみです。
 
サイトの方も現時点ではまったく改定後の内容について対応していないようです。
継続契約の案内をする頃に対応するのではないかと思われますが、そうだとすると9月の中旬頃まで具体的な内容は分からないかもしれません。
 
P.S.
今年度は大小の改定ラッシュになりそうな気がします。保険法のせいで。