保険商品の他社比較(ソニー損保のケース)(其の弐)

以前(8/17)の日記ソニー損保の他社比較について書いたのですが、ある伝手から中身が変わったと教えて頂いたので、早速見に行きました。
ソニー損保は保険料をメインとした比較とロードサービスの比較を行っており、その両方が改訂されていました。
なお、URL はまったく同じなので、以前の内容は現在見ることができません。
 

保険料をメインとした比較

http://www.sonysonpo.co.jp/pdf/a06004.pdf
以下の点が以前のものに比較してマシになっています。

  • 情報が新しくなったこと(2008年1月→2008年7月)
  • 補償内容の記載をやや詳しくしたこと(図参照 左→右)


ただし、保険料を他社平均にして比較している点は変わっていません。保険料を他社平均にするということは、補償内容はどうでも良いと内心で思っていることの表れです。補償内容がバラバラなのに、保険料をダンゴにするなんて本当に契約者の目線に立ったら、ありえない行為でしょう。補償内容がバラバラなら、保険料も個々のものと比較をすべきです。
 
以前に書いた以下の点に関しては、まったく改善が見られません。特に搭乗者傷害の保険金額については、まったく異なる条件で比較している会社もあるにもかかわらず、それが分かるようには書かれていません。

また、大手損保は自動車保険を複数販売しているので、比較をするなら商品の正式名称を明らかにすべきでしょう。それと保険料の実額を出しているなら、その算出条件も明らかにすべきと思います。

 

ロードサービスの比較

「ロードサービス 他社との比較」
http://www.sonysonpo.co.jp/prod/auto/oneonone/N2010306.html
ソニー損害保険株式会社 自動車保険トップ > 充実のロードサービス > 他社との比較)
情報が最新になっただけで、それ以外の点についてはまったく改善が見られません。
つまり、以前に書いた以下の2点について、変わりはありません。

ロードサービスに関しては大手損保とでは負けっぱなしになるので、相手としてダイレクト系損保を選択しているようです。保険料比較で大手5社を選択したのなら、こちらも同じにするのが筋というものでしょう。弱い相手を意図的に選んで、ソニー損保のサービスが優れているように見せかけるというのは、契約者等に誤解させるおそれがある行為と考えられ、保険業法第300条第1項第6号の禁止行為に該当すると思います。

そもそもロードサービスのみの比較は論外です。ロードサービスは、付帯サービスとよく書かれているとおり、保険本体に付帯されているおまけ的なものです。
そのあたりの話は、8/11のブログのとおりです。
本体である保険について、同じレベルのものが複数あってどれにするのか迷っている状態なら、おまけが良いものを選ぶという考えもありますが、最初からおまけメインで選ぶことはすべきではありません。
それに、付帯サービスではやっていなくても、特約を付ければ同内容のことをできるようにしている会社もあります。これは、付帯サービスだってタダではないので、その費用を全員から徴収するか、サービスを希望する人だけから徴収するかの違いであり、そのことを考慮せずに比較するのは正当ではありません。