商品開発・管理部門の区分け方法

保険の募集対象が「恐竜のしっぽ」か「恐竜の首」かで異なるビジネスモデルをとることになろうという話を書いていて、ふと気になったことがあるので、ちょっと調べてみました。
昔は、ノンマリン種目に関しては、商品の開発および管理について種目縦割りの組織構成が一般的だったかと思います。近年は、一部の会社でそれが変わってきているようです。
商品開発・管理部門においても、「恐竜のしっぽ」か「恐竜の首」のどちらを相手にするかに着目して、部署を分けている会社が増えてきたように感じます。
具体的にどうなのか、ディスクロージャー資料(2008年)で大手6社について調べてみました。
(組織における業務分掌までは記載されていないので、そのあたりは勘です。外れていたら、教えてください。)
 

東京海上日動火災保険株式会社

  • 個人商品業務部
  • 企業商品業務部

 

株式会社損害保険ジャパン

  • 自動車業務部
  • 個人商品業務部
  • 特約火災保険部
  • 企業商品業務部

 

三井住友海上火災保険株式会社

 

あいおい損害保険株式会社

  • 個人商品部
  • 企業商品部

 

日本興亜損害保険株式会社

  • 個人商品部
  • 企業商品部

 

ニッセイ同和損害保険株式会社

 
見てのとおり、東京海上日動,損保ジャパン(除く自動車保険),あいおい損保日本興亜損保の4社が募集対象別の部署となっていました。
勿論、個人分野,企業分野で部を分けても、部の中の課で種目縦割りにしていて実質はそれほど違いがないかもしれません。しかし、5年10年と経ち、その状態で業務を継続していれば、種目の違いよりも個人分野/企業分野の違いの方が大きくなってくるのではないかと思います。
近い契機としては、保険法に対する対応で違いが出てきます。保険会社と対等に付保条件につき交渉できる法人(法人すべてという意味ではありません)の保険は、保険法による契約者保護は必要ありませんから。