損保ジャパンの火災保険大改定(其の壱)

先ほどのブログ「損保ジャパンの火災保険改定」で別建てにすると言っていた第2弾の話です。
損保ジャパンは、ONE-Step(個人用自動車総合保険)の新発売時のニュースリリース(2007.10.18)で以下のとおり書いていますが、その ONE-Step に続く第二弾が今回のリリース資料でちらっと触れた「革新型火災新商品」だろうと思われます。

2006年11月に発表しています損保ジャパン再生プラン(修正版:新中期経営計画)において、成長戦略実現の柱の1つとして「リテール分野における新たなビジネスモデルづくり」、中でも「商品の革新」を掲げており、「ONE−Step」の発売はその第一弾となります。

 
「個人向け火災保険の全面的見直し」
http://www.sompo-japan.co.jp/news/download/200810061500.pdf
(株式会社損害保険ジャパン ニュースリリース・トピックス 2008.10.6)
 

3.個人向け火災保険の全面的見直し(第2弾:2009年秋以降)
損保ジャパンでは、お客さま・代理店の声を生かした「革新型火災新商品」を2009年秋以降に発売します。「革新型火災新商品」では、火災保険を全面的に見直すことで、火災保険の各種問題を解消し、「お客さまにわかりやすい商品」「お客さまの意向が正しく反映される商品」そして「お客さまの期待どおりの適正な保険金をお支払いする商品」の実現を目指し、商品開発をすすめていきます。

まるでおまけのように付けくわえられたこの部分の方が私としては興味深いです。
これは、損保ジャパンが以下の問題を解消するような火災保険の大改定をやるということを意味しています。
この火災保険の改定には、以下の要素がすべて盛り込まれる可能性が非常に高いです。
①.保険料取り過ぎ問題への対応
②.付随的保険金不払い問題への対応
③.分かりやすい募集資料・約款の対応
④.保険商品の統廃合
⑤.保険法対応
特に、①は抜本的に問題が解決されるような内容になろうかと思われます。おそらく募集する現場にとってインパクトが最もあるのはココだと思います。
②は、普通保険約款内の費用保険金のカットや火災保険からするとおまけ的な特約の廃止をするのではないかと考えられます。
③,⑤はこのタイミングでやるなら必須の話でしょう。両方ともパンフレットや申込書などの募集ツールの大刷新を伴うものとなります。もしかしたら、③はその前の2009年4月の改定でやる可能性もあります。
④は、やや可能性が低いのですが、「新家庭保険」,「新住宅総合保険」,「新住宅火災保険」を1商品に集約するのではないかという内容です。
 
多分、損保ジャパン以外の人でも、これがどのようなものになるのか大体の想像はつくと思います。(予想を超える部分があるかもしれませんが、多分大外れはしないかと。)
そして、どの損保もいずれ同様の改定をするであろうことも容易に予測されます。ただし、追随という表現は正確ではないと思います。
いずれ、近いうちにこの続きにあたる話を書くかもしれません。