損害保険料控除と募集時の話法

火災保険に関しては、昨年から損害保険料控除がなくなって、地震保険料控除になりました。そのことに関して、OKWave にちょっと考えさせられる質問がありました。
 
「QNo.4424794 保険やさんとの口約束はどこまで契約に影響はでるのですか?」
http://okwave.jp/qa4424794.html
OKWaveコミュニティー > マネー > 保険 > 損害保険 2008.10.23 22:47)

07年の2月に ある保険会社に10年一括払いで保険に入りました。
その際にお願いしたことは、
(1)必ず年末調整の控除ができるように。
と担当にお願いしました。
担当の方は
”大丈夫!毎年年末調整の控除ができるようになる。”
と担当の方に言われ、
そして契約を交わし、10年一括で支払いを行いました。

これは質問のほんの一部ですが、事の顛末がどうなったのかは容易に想像がつくことでしょう。
勿論、将来の税制に関して現在とまったく同じかどうかなんて誰も約束なんかできっこありません。そこのところをあたかも確定であるかのように言ってしまったのは問題です。
ただ、その一方でこの契約者(質問者)もちょっと理解が足らな過ぎとは思います。しかし、この程度の人も少なくはないであろうことを念頭に置いておいた方が良さそうです。
 
こういう話法は昔からよく耳にします。税金の控除分があるから実際の負担額は保険料そのものよりも小さいとか、積立保険では税金の控除分を考慮すると利回りが良いとか。
しかし、この質問のケースのようにそれを未来永劫そのとおりなんだと契約者に信じ込ませるのはちょっと拙そうです。
数年前にあった満返分割の予定利率の問題(これは損保会社が補てんしましたが)を思い起こさせる内容です。