保険の基本問題に関するWG(10/3)

10月3日に行われた金融分科会第二部会 保険の基本問題に関するワーキング・グループ(第47回)の議事録が今頃になって公開されました。
 
「保険の基本問題に関するワーキング・グループ(第47回)議事要旨」
http://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/dai2/gijiyousi/20081003.html
金融庁 審議会・研究会等 > 金融審議会 > 議事録・資料等 2009.1.27)
 
これで、10/8のブログ「保険の基本問題に関するWG(10/3)資料 」で、資料からだけでは詳細な話は分からないと書きましたが、ようやく中身が分かりました。
生保と損保の話がありますが、損保については今後の方向性を見る上で以下の指摘・意見が参考になります。

損害保険は1年契約がメインだが、契約継続が大半であるため、長期契約という思想に立って頂きたい。特約をいろいろつけると、請求時に分からなくなるためフォローをしてほしい。

 

損害保険について、毎年少しずつ特約がつけ加わっていくタイプの場合、満期案内のあり方や増加する特約の数に問題があり、それによって払い漏れが起きるのは当然ではないか。
 
○損害保険の特約は、事故があったときにこんな保障もできたらいいという発想で開発されてきたものであるため、更改に当たって特約をお勧めすることは自然なことと思っているが、あまり使われていない特約については見直していくなど、満期案内の仕方を工夫していくことを考えている。

 

商品が複雑で難解なために消費者が理解できず、募集人も理解しないで説明をしている現実があるのではないか。
 
商品の簡素化、約款の平易化がどの程度保険会社・業界の努力でできるのか。もしかすると、行政の努力でやらないといけないのか。
 
募集人の資質向上ということで両業界とも努力をしているものの、本当にそれで足りるのか疑問がある。要は契約者が適切に保険を選択できる環境がつくられればいいと思っている。

 
全体的に、契約者へ充分理解してもらった上で販売しているのか、そもそも理解できるような内容にする努力をしているのかといった内容だったようです。