保険料の割引についての素朴な疑問

最近、ダイレクト系損保の自動車保険の保険料を見ていて、どうもすっきりしない点があります。
それは「インターネット割引」です。
 
普通のお店の世界では、定価と値引きがあります。
値引きというのは、定価とか通常価格とかの標準となる価格がまずありきで、そこから安くすることを言います。
そして、値引きの方が常態化すると、それはもはや値引きではありません。また、そのような状態での値引き表示は、不当な価格表示についての景品表示法上の考え方に照らし合わせると、クロと言えると思います。
 
割引と値引きはまったく同一のものとは言えませんが、一般消費者からして見ればほぼ同じ意味と見られていると思います。
先ほどの普通のお店の世界に当てはめて考えてみると、どうもおかしなことになります。
確かにインターネットが現在のように普及する前は、通信販売と言えば郵送か電話による契約を指しました。
しかし、今ではインターネットがメインで、電話や郵送の割合は非常に少ないはずです。
その状態で、インターネット割引が存在することに違和感を覚えます。寧ろ、インターネット以外の契約に対して、非ネット割増を設ける方が自然な感じがします。
 
中でもおかしいと思うのは、アドリック損害保険株式会社の割引(-3,000円)です。インターネットで契約しても、コールセンターで契約しても、来店して契約しても同じ3,000円を割り引くそうです。
では、割り引かないのはどういう場合なのか?それは実際にあり得るのか?是非訊いてみたいものです。
 
自動車保険以外のところでは、地震保険の割引もやや話が複雑になりますが、似たような状態だと思っています。
あれも、ほとんどの契約において、10% の割引が適用されているのが実態でしょう。