三菱UFJ証券の個人情報漏洩の被害額

4月8日に公開された三菱UFJ証券株式会社での情報漏洩について、同社の被害額が約70億円に上るということが明らかにされました。
以下は、日経コンピュータの記事です。
「顧客情報流出による損失70億円超と試算、三菱UFJ証券
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090909/336929/
(ITPro 2009.9.9)

今回の公判では、情報漏洩による三菱UFJ証券の損失額が、70億円以上になることも明らかになった。
検察側は証拠の一つとして、事件の影響によるとみられる損失額の試算を提出した。三菱UFJ証券は、148万人のうち情報が流出した約5万人に対して、「お詫びのしるし」として1万円相当のギフト券を6月下旬から発送。この費用が約5億円と述べた。このほか、事件調査や顧客からの問い合わせ対応、顧客情報の売却先となった業者と交渉するための弁護士費用、機関投資家からの発注減少による逸失利益などを合算すると、約70億3500万円になるとした。

平たく言えば、たかが情報漏洩で70億円もの被害をこの犯人(元社員)から被ったということです。たまたま、三菱UFJ証券で起こりましたが、他の企業も同じリスクを抱えていることでしょう。
完全に防ぐのは現実的ではないので、保険でカバーできる範囲は保険を付けるのが妥当です。とすると、機関投資家からの発注減少による逸失利益などは補償対象外でしょうから、保険の対象となる範囲の金額がどのくらいだったのかを知りたいところです。
 
最近、情報漏洩事件が多いので、この手の保険は売れ行きが伸びているのではないでしょうか。求率が大変そうではありますけど。