三井住友海上のGKブランド統一

三井住友海上火災保険株式会社は2008年1月22日のニュースリリース「個人向け商品の共通ブランド「GK」を創設します」にてリテール分野の商品のペットネームをGKに統一するとしていました。そして、今般、火災保険・傷害保険についてもペットネーム:GKを使うことを公表しました。
「「GK すまいの保険」「GK ケガの保険」を新発売
 〜個人向け商品の共通ブランド「GK」ラインアップが完成します〜」
http://www.ms-ins.com/news/h21/news_1105_1.html
三井住友海上火災保険株式会社 ニュースリリース 2009.11.5)

三井住友海上火災保険株式会社(社長 江頭 敏明)は、個人のお客さま向け新商品として、「GK すまいの保険」(火災保険)、「GK ケガの保険」(傷害保険)を2009年11月より発売します(2010年1月始期契約より)。
   (略)
本商品の発売により三井住友海上グループが昨年5月より展開している個人向け商品(自動車・火災・傷害)の共通ブランド「GK〜安心のゴールキーパーでありたい」のラインアップが完成します。
1.個人向け主要商品の大幅スリム化、「GK」ブランドへの統一
新商品発売は「商品イノベーション」の取組みのひとつで、「わかりやすい」「選びやすい」をコンセプトに、これまであった個人向け火災保険6商品、個人向け傷害保険13商品を「GK すまいの保険」・「GK ケガの保険」に一本化し、商品ラインアップのスリム化と「GK」ブランドへの統一を実現します。

保険法対応のついでに、商品ラインアップを簡略化したようです。
正直なところ、保険法対応は全商品について個別に行うので、普通保険約款の数が多いと非常に大変です。その影響もあって、商品数を減らしたという事情があるのではないかと思います。
 
火災保険については、「東京海上日動の火災保険大改定(其の弐)」(2009.11.4)と同様に、3つの要素の改定が行われたようです。特に別に設けられた以下のページで評価済み保険の導入を謳っている点が改定点の大きなポイントのようです。
「GKすまいの保険」
http://www.ms-ins.com/news/h21/news_1105_1.html

1.「建物保険金額設定上限額方式」の詳細
これまでの火災保険では、建物の保険金額を「建築費」や「保険会社の評価額」で定めていましたが、保険のつけすぎの防止やお客さまのニーズに対応するため、保険金額を一定の範囲内で任意に設定できる「建物保険金額設定上限額方式」を業界で初めて導入しました。
本方式では、建物の面積・構造・所在地(都道府県)をもとに当社が算定した標準評価額の幅の上限額「建物保険金額設定上限額」以下で任意に保険金額を設定いただけます(設定の下限額もあります。下図参照。)。ただし、事故の際に十分な補償が得られるよう、お客さまが保険金額を設定される際には、標準評価額の幅の範囲内での設定をおすすめします。

 
傷害保険については、リリース資料を見る限りでは保険法対応だけのような感じがします。無論、商品の統合による約款の変更はあるでしょうが、補償内容の部分での変更については何ら書かれていません。
 
相変わらず、サイトでの開示に消極的なようで、現時点においてこのリリース資料以外は旧商品(現行商品)ベースの資料しかサイトにはありませんでした。
ペットネームよりも個人的には商品の改定について興味があります。