ソニー損保の自動車保険改定(2010年2月)

ソニー損害保険株式会社自動車保険の改定につき、以下の内容をサイトに公開しています。
これ以外にも、この商品改定を反映した修正が既に見積り画面には入っているのですが、現時点においては割とひっそりとやっている感じがします。
「商品改定のお知らせ」
http://www.sonysonpo.co.jp/faq/xa01041.html
ソニー損害保険株式会社)

ソニー損保では下記内容の自動車保険の商品改定を行います。保険開始日によって補償内容が異なる場合がありますので、お見積り・お申込みの際はご注意ください。
<改定の対象>
平成22年(2010年)2月1日以降を保険開始日とする自動車保険のご契約
<改定の内容>
(1)対物超過修理費用補償特約の販売を開始いたします。
(2)運転者本人限定特約の販売を開始いたします。
(3)構成の分かりづらかった特約の統廃合、名称変更を行いました。 詳しくはこちら(PDF)

(1)と(2)に関しては、そのままの意味で、特約を2つ新設したということです。
「対物超過修理費用補償特約」は、損害保険料率算出機構の参考純率にはない特約ですが、結構前からあるメジャーな特約です。約款の中身は見ていませんが、多分それに追随したものでしょう。
「運転者本人限定特約」も同様かと思います。なお、本人限定は「自動車保険のゴールド免許と運転者限定」(2008.9.15)で書いたとおり、2種類存在します。ソニー損保の本人限定は、免許証の色とは無関係な割引の方のようです。
↑でも書きましたが、これらの点について既に見積り画面は対応済みとなっており、実際に保険始期を2010年2月1日以降にして見積もると、これらの特約を選択できるようになっています。
 
(3)については、約款の平明化の流れの中でやったものと思われます。補償内容そのものとはあまり関係ないと思いますので、スルーします。
 
そして、ソニー損保のサイトでは案内されていませんが、この時期の改定なので、保険法対応もこのタイミングで行われているようです。
それは約款を見なくとも、告知義務の対応などから分かります。
保険始期を2010年2月以降にした場合のみ、NB10400/お見積条件確認画面 にて告知事項の確認を求めるようになっています。具体的には、告知義務違反時の注意文言の表示とどの項目が告知事項かの明示です。
一方で、見積り時には、告知事項であることを明らかにして引受可否や免責の注意はなされていません。多分、告知受領権のない比較サイトや媒介代理店サイトを経由した場合のことも考慮して、NB10400/お見積条件確認画面 にて対応し、必ずこの画面を通過するようにすることによって、告知事項の確認をすることにしたものと思われます。
 
なお、保険法対応については、既存契約(2010年1月以前始期の契約)に関しても扱いが変わる項目(保険金の支払時期や重大事由解除など)がありますから、商品改定の案内だけして、保険法対応の案内を一切しないというのは考えにくいです。
このあたりについてはおいおいしていくのでしょうか?
いずれにしても、ダイレクト系損保の中で保険法対応を最初に行う損保は、ソニー損保ということのようです。