SBI損保の自動車保険改定

SBI損害保険株式会社が2010年4月始期から自動車保険を改定するそうです。
当然に、保険法対応ありますが、それ以外に商品そのものの改定も行うとのことです。その内容は以下のお知らせによると、「運転者限定の変更」,「対人賠償保険の臨時費用保険金の廃止」,「人身傷害補償保険の臨時費用保険金の廃止」だそうです。
「2010年4月の自動車保険改定について」
http://www.sbisonpo.co.jp/company/information/n_100102.html
（SBI損害保険株式会社　SBI損保からのお知らせ　2009.1.2）
　
SBI損保の自動車保険は、あいおい損害保険株式会社のトップラン(個人総合自動車保険)をベースにした商品で、その内容は以前はほとんど同じでした。正式名称も同じ「個人総合自動車保険」です。しかし、あいおい損保は自動車保険を改定して、今では異なる点がいくつかでてきています。その点では、アドリック損害保険株式会社の自動車保険も同様です。
最近では、あいおい損保は2009年10月に自動車保険を商品改定しました。その直後の2010年1月に保険法対応の改定をしています。
SBI損保はそのあいおい損保の自動車保険の改定内容の追随をしているのかと思ったのですが、そういうわけではないようです。事実、↑に書いた３つの改定内容はあいおい損保のトップランと異なります。
　
改定内容の方向性としては、例の付随的保険金の支払い漏れにちなんでか、普通保険約款から付随的な費用保険金を２つ撤廃しています。そして、その分だけ純保険料は安くなります。
一方で、よく分からないのが運転者本人限定の廃止です。運転者本人限定は損害保険料率算出機構の参考純率に存在しない区分なので、この区分がない損保は珍しくありません。寧ろ、ない方が普通です。しかし、このことは既にあるものを廃止する理由にはなりません。
2008年9月15日に「自動車保険のゴールド免許と運転者限定」で本人限定割引は２種類あると書きましたが、SBI損保は当然にあいおい損保と同じ方です。