東京海上日動フィナンシャル生命の新規募集全停止

2012年3月28日のニュースリリース東京海上日動フィナンシャル生命保険株式会社が7月1日より新規契約の引き受けを停止する旨を公表しました。
東京海上日動フィナンシャル生命は、東京海上ホールディングス株式会社のグループ会社で変額年金を販売している生保会社です。
ニュースリリースのあった3月28日は東京海上HDとそのグループ会社に金融庁の検査が入っているタイミングだったので、実は私はひょっとして不祥事でも見つかったのか?と思ったのですが、どうもそうではなかったようです。
商品の特性上、金融市場の影響をまともに受けるので、リーマン・ショック以降から現在までの状況から鑑みればこういう判断もありかとは思います。実際、「住友生命の変額年金の扱い」(2009.5.10)で書いたように既に早々に変額年金を販売停止したところがありましたし、外資系生保で新規停止したところもありました。
しかし、日本国内に基盤があり、変額年金しか販売していない会社が新規契約の引き受けを全て停止するということは、多くの種目の1種目を停止するのとは全く異なるインパクトがあります。
東京海上HDは、医療保険の損保本体の販売停止などで思い切った撤退をすることがありましたが、今回も大胆な施策をとったなという感じを受けました。当面、金融市場が好転する見込みはないと判断したのでしょう。