日本興亜損保vsサウスイースタン(第二ラウンド開始)

サウスイースタンのサイトに以下のニュースリリース資料がありました。
タイトルに"日本の損害保険業界"と書かれていますが、日本興亜損保に対するものです。最後まで読めば、それは明白です。
日本興亜損保に対して、株主総会時にはサウスイースタンから兵頭氏の社長再任反対以外の具体的な要求・提案がなかったようですが、今度は具体的な内容をおそらく経営陣につきつけているだろうと思われます。
 
「2008年9月17日:日本の損害保険業界に対する見解」
http://www.southeastern.jp/jp/release/data/09162008.html
(Southeastern Asset Management, Inc. ニュースリリース 2008.9.17)
この見解では、大口顧客の株式の政策投資(「顧客関係」取引と書かれています。)等の経営方針せいで、資産運用が十分に行われておらず、そのために顧客,株主が不利益を被っていると経営陣を非難しています。
そして、投資部門(日本興亜損保の組織図を見ると、資産運用部,投融資部がそれにあたると思われます。)を保険取引とは無関係に資金を動かせる運用のプロフェッショナルにすることを提案しています。
 
【添付資料1】
http://www.southeastern.jp/jp/release/data/09162008-1.html
【添付資料2】
http://www.southeastern.jp/jp/release/data/09162008-2.html
添付資料2では、役職員の給与体系(特にボーナス)の変更を提案しています。
保険引受収益などではなく、NAV(一株当たり純資産価値)の成長率に対応した報酬にするよう書かれています。
部長クラス以上なら労働組合のことを考えなくてよいので、大きな障壁がない分だけ実現性があります。おそらく、当の本人たちは反対するでしょうけど。
逆に、一般職員のボーナスの変更はこのままでは難しいと思われます。どこか他の保険会社と合併させるぞと脅せば、話は変わってくると思いますが。
 
さて、この顛末がどうなるか?興味津々です。
(あまり、ハデに表に出てこない可能性もありますが。)
ちなみに第一ラウンドは、6/15の日記にあります。