サウスイースタンのNKSJへ統合支持の表明

株式会社損害保険ジャパン日本興亜損害保険株式会社の大株主であるサウスイースタン・アセット・マネジメントが両社の合併につき、支持することを表明しました。
「サウスイースタン日本興亜損害保険株式会社と株式会社損害保険ジャパン経営統合を支持」
http://southeastern.jp/jp/release/data/12042009jp.pdf
(サウスイースタン・アセット・マネジメント ニュースリリース 2009.12.4)

日本興亜損害保険株式会社(以下、日本興亜)と株式会社損害保険ジャパン(以下、損保ジャパン)の株式を、それぞれ約18.0%と7.6%、当社のクライアントに代わり保有するサウスイースタン・アセット・マネジメント(以下、サウスイースタン)は、日本興亜と損保ジャパンの経営統合計画を支持することを発表いたします。

この公表を見て、おや?と思ったのは日本興亜損保の株式を「約18.0%」保有しているという部分です。4月2日に「サウスイースタンが日本興亜損保の株を一部処分」で書いたとおり、4月上旬時点のサウスイースタンの割合は 17.19%でした。それが今は、約18.0%にまた増しています。
 
これで、日本興亜損保と損保ジャパンの統合が臨時株主総会で可決される可能性が上がりました。
前社長の松澤氏らが統合を阻止する活動をしていますが、サウスイースタンはその誘いに乗らなかったようです。それは将来の株価のことを考えれば当然です。別の損保と統合をする見通しでもない限り、ジリ貧になるのは明白ですから。
一応、松澤氏らのサイトの直近(11月30日)のトピックにもリンクを張っておきます。
日本興亜社員宛の兵頭社長の文書について」
http://nk-y.blogspot.com/2009/11/blog-post_30.html
日本興亜損保の真の発展を願う株主有志 2009.11.30)
 
サウスイースタンが統合会社にどのように関与してくるのかが、経営陣にとって気になるところかと思います。
このリリース文書からすると、サウスイースタンの最大の興味は株価とNKSJの資産運用にあるように思えます。
統合すれば、損保ジャパン側の経営陣に対してアプローチすれば意見が通るでしょうから、そういう意味でも寧ろ現在の状況となってしまった今では統合を支持するのは納得がいきます。