損保業界再編=前哨戦=(其の壱)

昨日の三社統合のニュースを受けて、産経新聞東京海上ホールディングス株式会社東京海上日動火災保険株式会社の隅社長にインタビューをしました。
 
「「チャンスあればM&A検討」東京海上HD・隅社長インタビュー」
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/081229/fnc0812292216009-n1.htm
産経新聞 2008.12.29)

三井住友海上グループHD、あいおい損害保険ニッセイ同和損害保険の3社による経営統合交渉が明らかになった損害保険業界で、最大手の東京海上ホールディングス(HD)の隅修三社長は29日、産経新聞のインタビューに応じ、M&A(企業の合併・買収)や業界再編について、「単なる規模の拡大ではなく、収益力の向上などシナジー効果を重視した統合ならば、国内外を問わず検討する用意はある」と述べ、前向きな姿勢を示した。
 
再編相手については、「最適の相手であれば、グループや系列にはこだわらない」として、芙蓉グループ系で業界3位の損害保険ジャパンや非財閥系で5位の日本興亜損保との連携に含みを残した。

 
東京海上日動は、少し前に巨額な買収で周りを驚かせたばかりですが、相変わらず収益の拡大に積極的なようです。
一方で、今年の日本興亜損保の兵頭社長の言動(損保協会協会長としての発言を含めて)は再編に非常に消極的に感じます。
損保ジャパンはよく分かりません。社風からしても、当然心中穏やかではないでしょうけど。再編に関して主導権を握りつつ、他の大手損保に対抗できる統合相手となると、やはりアプローチする第一候補は日本興亜損保でしょう。共通の大株主がいる点でも、多少はやりやすいと思います。
 
余談ですが、産経新聞はタイムリーにアポイントをとって、良い仕事をしたと思います。マスコミには是非こういう仕事をしてもらいたいものです。