業界横並びと各社マターの境目（他車運転の別居の未婚の子）

自動車保険

備忘のために、2009年7月1日時点で、各社リテール向け自動車保険を特定の項目について記しておくことにします。
今回のテーマは、「他車運転危険担保特約」において、別居の未婚の子が運転していた場合は補償対象となるか否かです。
別居の未婚の子も含む損保の約款では、補償対象となる場合の運転者の範囲は↓のようになります。中には、ただし書に相当する部分がない損保もあります。

  1. 記名被保険者
  2. 記名被保険者の配偶者
  3. 記名被保険者またはその配偶者の同居の親族
  4. 記名被保険者またはその配偶者の別居の未婚の子

（ただし、４については、その子が所有，常時使用する自動車を運転中の場合を除く。）

一方、含まない損保の約款は、１〜３が運転者の場合のみ補償ということになります。
現在の損害保険料率算出機構の標準約款(「他車運転危険担保特約」)も「記名被保険者，その配偶者または記名被保険者もしくはその配偶者の同居の親族が，自ら運転者として運転中…」となっていますから、１〜３となっています。
　
冒頭に書いたとおり、2009年7月1日始期における各損保の自動車保険の「他車運転危険担保特約」に相当する特約を調べてみました。
調べた対象は以下のとおりです。

結果は下表のとおりになりました。

圧倒的多数の損保が標準約款よりも拡大しており、標準約款どおりだったのは２社でした。予想していたよりも、ここは手が入っていました。