更改時のおすすめ

どこかに書いたと思うのですが、私自身の自動車保険の満期がもうしばらくしたら到来します。先日、更改申込書のセットが郵送されてきました。
その保険会社を退職して団体扱からも外れたので、そこで継続するつもりもないのですが、せっかくなのでちらっと見てみました。(毎年送られてくるものとほとんど同じなんですが。)
 
自動車保険なので、ノンフリート等級が上がるのと車両保険金額が下がるのは普通のことです。そうすると保険会社にとって単価ダウンになるので、更改おすすめ契約ではいろいろと余計なことをやってくれます。
まずは、保険金額のUPです。私は対人賠償と対物賠償を無制限にしているので、上げる余地のあるところ…人身傷害の保険金額をUPしたものになっていました。去年に比べて、被保険者である私の価値?(←適当な言葉が見つからないので)が上がったわけでもないのに、何を根拠に増額しているのでしょうかね?
それと、適当な特約の付帯です。その特約の説明のはいったチラシが入れられていた分だけ、私の場合は郵送といえども説明責任はある程度果たされていると言えるかもしれません。でも、ニーズも訊かずに付帯されていないから、付けてくるというのはどうなんでしょう?
 
余談ですが、日本損害保険協会の各種行動規範・ガイドラインの「「金融商品の販売等に関する法律」への対応の考え方」には以下の記載があります。
http://www.sonpo.or.jp/about/guideline/pdf/index/action_kinyushohin.pdf

1.更改契約における説明義務の考え方
○ 更改契約と新規契約は、契約自体の位置付けは同一であることから、原則として、新規契約と同一レベル、同一内容の説明が必要となる。

単価UPを狙って前契約と違う内容で更改おすすめ契約をとろうとするのなら、そういうことになります。
このガイドラインに従うのなら、自動継続特約付帯契約は更改契約に比べて、各段にロードが少なくて済むということになります。重要事項の説明をしなくても良いということになっているのですから。
どうせほとんどの契約者は前年同条件で契約するだろうと割り切って、単価UPの更改おすすめを捨てて、自動継続特約を付けておくというのは保険会社の施策として潔いものかもしれません。
それはそれで、契約の見直しの機会を奪っているという点で問題が出てきますが。