イーデザイン損保の自動車保険の保険料

イーデザイン損害保険株式会社自動車保険は、同社サイトで↓のように書いているだけあって、ちょっと変わった特徴を持っています。

イーデザイン損保は、お客さまから余分な保険料をいただかないために、新しく保険料の計算方式を開発しました。

単純に一般的な契約について保険料の評価をするなら、イーデザイン損保は代理店系損保よりも安いものの、ダイレクト系損保の中では高い部類に属します。
しかし、イーデザイン損保が宣伝している層を想定して保険料を計算すると、損保業界最安値水準の保険料が出てくるようです。逆に、その反対の契約条件で見積もると、なんと1万円のインターネット割引があるにも関わらず、東京海上日動火災保険株式会社のトータルアシスト・ミニ(総合自動車保険)よりも高い保険料になることがあります。
 
ちょっと実験です。以下の条件でノンフリート等級を変えて見積もりをしてみます。
見積もりをする損保は、イーデザイン損保,同じグループ企業で代理店系損保代表として東京海上日動,ダイレクト系損保最大手のソニー損害保険株式会社,商品のレベルが近い上に保険料が安いと評判のSBI損害保険株式会社とします。

【属性】
ゴールド免許,使用目的:日常・レジャー(3,000km以下)
ホンダ フィット(GE6),初度登録:H20年1月,品川ナンバー
始期:2009年6月30日
【契約条件】
本人・配偶者限定,30歳以上補償
対人:無制限,対物:無制限,人身傷害:3000万円,搭乗者傷害:なし
車両保険:110万円(免責5-10),弁護士費用あり
(証券e割なし)

結果は下のとおりです。


見てのとおり、ノンフリート等級が低いところではイーデザイン損保は他損保に比較して保険料が安くなります。4等級以下では SBI損保よりも安いのです。これは、年齢条件を30歳以上補償かつゴールド免許にしたものですが、それよりも低い年齢条件だったり、ブルー免許/グリーン免許だったりすれば、より一層その傾向が顕著に出るものと思われます。言い換えると保険料が高いゾーンでは優位となります。
そして、その逆もまたしかりです。保険料が安いゾーンでは不利になります。例えば、↑の条件を35歳以上補償(イーデザイン損保には35歳以上補償がないので、30歳以上補償となります)・スズキ ワゴンR(MH22S)・車両保険なしに変更すると、東京海上日動は 19,020円,イーデザイン損保は 22,100円となります。勿論、イーデザイン損保は1万円の割引適用での保険料です。
 
もしも、インターネット割引がなかったら?と思って、インターネット割引をなしにすると下のようになりました。カーブの傾斜が他と異なるのが分かります。