三井住友海上が約款公開

特にリリース資料などで公開されていないようですが、三井住友海上火災保険株式会社は自社サイトにて、リテール分野のメイン商品の約款を公開しました。なお、公開されているのは、2010年1月改定版のみです。つまり、保険法改定版ということです。
前回の改定時にはわかりやすい約款と謳っていたにもかかわらず一般公開しないことから、本当は商品開発部門だけの自己満足でわかりやすいと言っていたに過ぎないだろうと私は思っていました。それが漸く、契約前に約款を読むことのニーズがありうることに気付いたのか、見せられるレベルのものになったのか、競合他社がやっているからマネをしたのか、理由は不明ですが約款の公開に踏み切りました。
契約前に確認できるのは、契約のしおりを加工したレベルのもののようです。なので、イマイチ使い勝手は良くないのですが、何もないよりははるかにマシです。
 
自動車・火災・傷害のブランドをGKに統一したのと関係があるのか、約款の公開もこれらすべてについて同じレベルで行われています。
非常に分かりにくい場所にあるのが難点ですが、以下のリンク先に約款があります。
https://cws.ms-ins.com/webyakkan/008.html
 
自動車保険について言えば、約款がサイトで公開されていないのは、大手5社の中ではあいおい損害保険株式会社のみです。
あいおい損保は、他の情報公開の状況を見ても公開レベルが低かったり遅かったりすることから、社風として隠蔽体質であると思われます。
 
もしも、MS&ADインシュアランスグループ ホールディングス株式会社が名実共に損保の日本におけるリーディングカンパニーたることを目指しているなら、時代の要請に対して率先して取り組むべきです。その点に関して、まだまだ東京海上ホールディングス株式会社の後塵を拝していると私は思っています。