最悪条件下の車両保険料

保険というのは、保険金額≫保険料 が当然だと皆が思っていますし、そうでなければ意味がありません。
しかし、本当に常にこれが成り立つのでしょうか?ひょっとして、保険金額≦保険料 となるケースはないのでしょうか?
保険料が高いことで有名な?車両保険で試してみました。
 
車両保険料が高くなる条件を満たすように車は型式:CP9A三菱ランサーエボリューション(車両料率クラス:9)を使うことにします。これに安全装置や盗難防止装置などをなしにして、全年齢担保,ブルー免許,業務使用と想定します。
保険料試算にあたっては、株式会社損害保険ジャパンのONE-Step(個人用自動車総合保険)で行うことにしました。それは、この保険商品がどうこうという理由ではなく、代理店系損保の中では損保ジャパンの見積もりサイトが非常に使い易かったからです。なお、ダイレクト系損保でやると保険料が安く出るので、今回の目的にそぐわないため避けました。
 
結果は、当年7F等級(前年6等級)でやってみたところ、以下のとおりになりました。車両免責金額はなし(0-0)です。
車両なし:229,000
一般車両20万円:309,000
一般車両30万円:349,000
なお、車両保険ありにすると、「事故時宿泊・移動費用特約」が強制付帯されるようです。従って、この特約の保険料も加算されているはずです。また、今回試した車種の場合、この見積もりサイトでは「車両盗難危険不担保特約」が付帯されます。その分安くなっているはずです。
保険金額をいろいろ変えて試してみたところ、保険金額100万円未満の範囲では、保険金額10万円毎に4万円ずつ高くなっていきました。保険金額100万円以上になると保険料の増え方が緩やかになるようです。
7F等級(割引20%)で保険金額10万円に対して保険料4万円ということは、1等級(割増60%)の場合は保険金額10万円に対して4万円/(1-20%)×(1+60%)で保険料8万円ということになります。
1等級の人はこの条件で、例えば保険金額50万円なら車両保険料40万円になるということです。かろうじて 保険金額≦保険料 とはなりませんでしたが、このくらいまで近接すると保険の意味がなくなるレベルと言えそうです。
 
今回は見積もりサイトの使い易さから、損保ジャパンで試しましたが、代理店系損保なら車両保険の保険料水準はほぼ同じ程度ではないかと考えられます。従って、悪条件下ならどこの損保でもこのようなことが起こり得ると思います。
ケースによってはこういうこともあるかもしれないということを頭の片隅に置いておいた方がいいかもしれません。